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NBA

ジャズの「歴代ベスト5」は?スーパーデュオと得点王コンビ、残る1人は“現役最強の盾”が選出

出野哲也

2020.07.01

【シューティングガード】
ピート・マラビッチ

1947年6月22日生。196cm・89kg
在籍期間:5シーズン半(1974~79年)
成績:330試合、平均25.2点、4.3リバウンド、5.6アシスト

 おそらく、チームの勝利に真に貢献できるのはジェフ・ホーナセックの方だろう。だが、ジャズがニューオリンズに本拠を置いていた時代のフロントマンだったマラビッチは、このチームの歴史を考える上ではどうしても入れたい選手だ。

 1974年、アトランタ・ホークスから大学時代(ルイジアナ州大在学中は平均44.2点という驚異的な数字を残した)を過ごしたニューオリンズへ戻ってくると、1976-77シーズンは平均31.1点で得点王に輝く。長距離砲の雨を降らせたが当時は3ポイントがなかったため、もしルールとして存在したら軽く35点は超えていたに違いない。

 通好みではあっても正直地味なこのチームにあって、「バスケットボールはエンターテインメント。自分のプレーで観客を立ち上がらせるのが一番の喜びだ」と言い切った生粋のショーマンはまさに異彩を放つ存在。ディフェンスに明白な弱点があり、様々な面でストックトンとは対照的なタイプだったが、比喩ではなくコートのどこからでも自在にシュートを放ち、手品のようなドリブルやアクロバティックなパスで見る者を驚かせ、そして楽しませた。
 
【スモールフォワード】
エイドリアン・ダントリー

1955年2月26日生。196cm・94kg
在籍期間:7シーズン(1979~86年)
成績:461試合、平均29.6点、6.2リバウンド、3.7アシスト

 ジャズの点取り屋と言えばマローンだが、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と時期が重なったこともあって得点王は獲っていない。その点、ダントリーは1981、84年と2度タイトルに輝いている。ジョーダンが登場する前の時代ではあったけれども、両年ともマローンが1度しか経験していない平均30点超えでの堂々たる戴冠で、ジャズ在籍時の7年間は平均29.6点。彼こそ“球団史上最高のスコアリングマシン”との意見は決して的外れではない。

 身長196cm(実際はもっと低かったとも)ながら、自由自在のポストムーブを駆使しインサイドで得点を量産。コラムニストのビル・シモンズは「ジョーダンに似ている選手は今後も現われるだろうが、ダントリーみたいな選手は二度と出てこない」と言っている。通算フィールドゴール(FG)成功率54.0%は、パワーフォワード(PF)/センター以外の選手では史上1位。ファウルを誘う技術も特筆もので、フリースロー成功数はジャズ時代に4回、トータルでは5回リーグトップに立った。
 

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