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NBA

「正直むかついた」MVP投票でアデトクンボに大差をつけられたレブロンが心境を吐露

秋山裕之

2020.09.21

「俺はMVPになるためにリーグ入りしたわけじゃない。これまで1日1日、選手として向上するために必死にやってきた。でもそうしていくなかで、俺には手に負えないこと、コントロールできないことがあるのも理解している。だけど、今回の結果にはむかついたよ」

 シリーズ初戦で15得点、6リバウンド、12アシストをマークし、ナゲッツを一蹴したレブロンについて、この試合で両チーム最多の37得点、10リバウンド、4アシストを残したアンソニー・デイビスは「あの投票結果は間違いなく彼をスパークさせたね。彼は何かを証明しようと、まるで怒っているかのようにプレーしていたんだ」と明かしている。

 レイカーズのフランク・ヴォーゲル・ヘッドコーチ(HC)も「ヤニスを軽視しているわけじゃない。彼は素晴らしいシーズンを送ったし、最高の選手でもある。だが、レブロンがこのチームのためにやってきたことは唯一無二のものなんだ。彼はリーグトップのアシストを残し、ディフェンスではクォーターバック役を務め、このチームに数多くの勝利をもたらしてきた。プレーオフでも見事な成功を収めている。だから、私にとっては彼こそがMVPだ」と話していた。
 
 今季のMVP投票において、1位票を手にしたのはアデトクンボとレブロンのみで、7ポイントが加算される2位票を獲得したのも、両選手とジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/1票)だけ。だが所属チームにおいて“最も価値のある選手”がMVPとするならば、バックスで存在が際立っているアデトクンボに軍配が上がるだろう。

 レイカーズでは、レブロンの新たな相棒デイビスが全体6位の計82ポイントを獲得しているように、評価が二分されたと言っていい。デイビスに1位票が入ることはなかったものの、“デイビスと負担をシェアしながらレイカーズを牽引したレブロン”と“バックスを1人で背負ったアデトクンボ”を比較した際、アデトクンボに票が集中したのも仕方ないのではないだろうか。
 
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