記念すべきミレニアムイヤーに誕生した、世紀のハズレドラフト組。どれだけ微妙なメンツが顔を揃えていたのか、そして史上最低と謳われる最大の要因は何なのか――。ある意味、非常に興味深いドラフト年である。
■涙を流しながら檀上へ上がった1位指名のマーティン
2000年5月21日、ニックス対ヒートのプレーオフ・カンファレンス準決勝第7戦という、歴史に残る名勝負のハーフタイムに、ドラフトロッタリーの中継番組は放送された。
レギュラーシーズン最下位はクリッパーズ(15勝67敗)、ブービーはブルズ(17勝65敗)で、それぞれ25%と20%の1位指名権獲得率が付与されていた。だが、お約束のごとく1位指名権は他球団の手に渡る。幸運の女神が微笑んだのは、レギュラーシーズン31勝51敗、獲得率7番目のニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ。4.4%という超低確率を覆しての1位指名権獲得だった。最終的な指名順位は、1位ネッツ、2位バンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズ、3位クリッパーズ、4位ブルズ、5位マジックに確定する。
1976年にABAからNBAへ合流して以降、ドアマットチームのポジションからなかなか抜け出せないでいたネッツにとって、この年幸運にも1位指名権が転がり込んできたことは、タイミング的にこの上なくありがたい出来事だった。
ちょうど10年前の1990年ドラフトでも1位指名権を手にし、将来のスター候補と目されていたデリック・コールマンを獲得。だが、良好なチームケミストリーを構築することができず、コールマン自身の人間性や練習態度にも問題がありトラブルも連発、さしたる成果も得られぬまま5年で放出するという忌まわしい過去があった。
2000年のネッツには、PGにステフォン・マーブリー、SGにケリー・キトルズ、SFにキース・ヴァン・ホーンという若手の有望株が顔を揃えていた。ここに頼れるビッグマンが加われば、十分戦える布陣が出来上がるはず。1位指名権獲得が決まった瞬間、ロッタリーに出席していたチームオーナーのルイス・カッツは拳を何度も突き上げ、テーブルを叩き、「イエス!」を連呼。その興奮ぶりは、歴代のロッタリー名(珍)場面の中でも上位にランクされている。
■涙を流しながら檀上へ上がった1位指名のマーティン
2000年5月21日、ニックス対ヒートのプレーオフ・カンファレンス準決勝第7戦という、歴史に残る名勝負のハーフタイムに、ドラフトロッタリーの中継番組は放送された。
レギュラーシーズン最下位はクリッパーズ(15勝67敗)、ブービーはブルズ(17勝65敗)で、それぞれ25%と20%の1位指名権獲得率が付与されていた。だが、お約束のごとく1位指名権は他球団の手に渡る。幸運の女神が微笑んだのは、レギュラーシーズン31勝51敗、獲得率7番目のニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ。4.4%という超低確率を覆しての1位指名権獲得だった。最終的な指名順位は、1位ネッツ、2位バンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズ、3位クリッパーズ、4位ブルズ、5位マジックに確定する。
1976年にABAからNBAへ合流して以降、ドアマットチームのポジションからなかなか抜け出せないでいたネッツにとって、この年幸運にも1位指名権が転がり込んできたことは、タイミング的にこの上なくありがたい出来事だった。
ちょうど10年前の1990年ドラフトでも1位指名権を手にし、将来のスター候補と目されていたデリック・コールマンを獲得。だが、良好なチームケミストリーを構築することができず、コールマン自身の人間性や練習態度にも問題がありトラブルも連発、さしたる成果も得られぬまま5年で放出するという忌まわしい過去があった。
2000年のネッツには、PGにステフォン・マーブリー、SGにケリー・キトルズ、SFにキース・ヴァン・ホーンという若手の有望株が顔を揃えていた。ここに頼れるビッグマンが加われば、十分戦える布陣が出来上がるはず。1位指名権獲得が決まった瞬間、ロッタリーに出席していたチームオーナーのルイス・カッツは拳を何度も突き上げ、テーブルを叩き、「イエス!」を連呼。その興奮ぶりは、歴代のロッタリー名(珍)場面の中でも上位にランクされている。