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NBA

文字通り“史上最低レベル”の2000年、スーパースター皆無でメジャータイトルとも無縁【NBAドラフト史】

大井成義

2020.10.20

2000年組で新人王を受賞したのは5位指名のマイク・ミラー。しかし、平均11.9点と成績は例年より低レベルだった。(C)Getty Images

2000年組で新人王を受賞したのは5位指名のマイク・ミラー。しかし、平均11.9点と成績は例年より低レベルだった。(C)Getty Images

 その他、16位のヒドゥ・ターコルーが2008年にMIPを、ミラーが2006年にシックスマン賞を受賞しているが、得点王をはじめとするメジャーな個人スタッツのリーダーになった選手は1人もいない。

 突出した選手の不在もあるが、2000年組が史上ワーストと言われる最大の理由は、期待外れに終わった上位指名選手の多さにある。1位から15位までの上位指名選手だけでも、2位のスウィフト、3位のマイルズ、4位のファイザー、6位のダーマー・ジョンソン、7位のクリス・ミーム、11位のジェローム・モイソ、13位のコートニー・アレキサンダー、14位のマティーン・クリーブス、15位のジェイソン・コリアー、それらすべての選手が10年とリーグで生き残れなかった。故障や所属チームの事情などやむを得ない理由もあろうが、個人成績もパッとせず、鳴かず飛ばずでフェイドアウトしていった印象は拭えない。
 
 上位指名選手の半数以上が期待外れだったのだから、これはもう何を言われても仕方がないだろう。1位のマーティンですら、2年連続(2002、03年)のファイナル進出に貢献したものの、契約のこじれもあり、わずか4シーズンでネッツから移籍。新天地のナゲッツでも大輪の花を咲かせることはなく、キャリアを通してドラ1の名にふさわしい活躍を披露することはなかった。

 最後に、前出の『ブリーチャー・レポート』に掲載されたコラムの書き出しを引用させていただこう。

「(世の中には)良いドラフトクラスと悪いドラフトクラス、そして2000年のドラフトクラスがある。彼らがもたらしたものは、寛大に言っても、実に酷いものだった」

文●大井成義

※『ダンクシュート』2017年9月号掲載原稿に加筆・修正。

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