ロッタリー制度の導入により、運の要素はますます大きくなっていった。「運は平等にやってくる」はずなのだが、残念ながら現実はそうじゃない。これまで行なわれた都合36回のロッタリーにおいても、ラッキーなチームとアンラッキーなチームは歴然と存在し、明と暗の分かれ方が思いのほかはっきりとしている。今回はそれら両極端なチームに焦点を当て、“運”によってもたらされた勝者と敗者の悲喜劇を振り返ってみたい。
まず最初に、ラッキーか否かを判断する材料のひとつとして、今回参考にした情報の説明を少々。アメリカでスポーツデータサイトのライターをしているベン・リーボウィッツ氏が、2年前に『スポーツイラストレイテッド』誌に寄稿したストーリーの中で使用していたデータを更新し、その考察とともに参考にさせてもらった。
内容は至ってシンプル。ロッタリーによって順位がどれだけ上げ下げしたか。例えば、元々持っていた順位が3位だったとして、ロッタリーによって1位にジャンプアップしたらプラス2、変動なしの場合は±0、4位に落ちたらマイナス1。過去の±を合算すれば、 各チームのラッキーレベルが見えてくるというもの。便宜的に“ラッキー指数”と呼ばせていただく。
【ラッキーチーム】
1位:サンアントニオ・スパーズ
栄えある第1位は、ダントツでスパーズ。現存するフランチャイズで最高勝率を誇るだけあって、1985年のロッタリー導入以降、参加した回数はわずか3回。だが、その3回すべてにおいて、元々の指名順よりジャンプアップし、なんと1位指名権を2回も奪取している。さらには、獲得に成功したのが歴代屈指のビッグマン2人。
1987年、ラッキー指数プラス3でデイビッド・ロビンソンを獲得し、その10年後にはプラス2でティム・ダンカンを獲得。この2回のドラフトだけで、33年間のうち25年はプレーオフ進出が約束されたようなもの。残る1人は、スパーズに11シーズン在籍し、バイプ レーヤーとしてチームに欠かせない存在だったショーン・エリオット(1989年3位)。彼の獲得も、スパーズにとっては非常に大きかった。
ロッタリー勝率100%、そのうえ確実に大物を射止めるというこの凄さ。黒の軍団スパーズ恐るべし。
(※今年23年ぶりに、球団史上4度目のロッタリーに参加した。結果は±0)
まず最初に、ラッキーか否かを判断する材料のひとつとして、今回参考にした情報の説明を少々。アメリカでスポーツデータサイトのライターをしているベン・リーボウィッツ氏が、2年前に『スポーツイラストレイテッド』誌に寄稿したストーリーの中で使用していたデータを更新し、その考察とともに参考にさせてもらった。
内容は至ってシンプル。ロッタリーによって順位がどれだけ上げ下げしたか。例えば、元々持っていた順位が3位だったとして、ロッタリーによって1位にジャンプアップしたらプラス2、変動なしの場合は±0、4位に落ちたらマイナス1。過去の±を合算すれば、 各チームのラッキーレベルが見えてくるというもの。便宜的に“ラッキー指数”と呼ばせていただく。
【ラッキーチーム】
1位:サンアントニオ・スパーズ
栄えある第1位は、ダントツでスパーズ。現存するフランチャイズで最高勝率を誇るだけあって、1985年のロッタリー導入以降、参加した回数はわずか3回。だが、その3回すべてにおいて、元々の指名順よりジャンプアップし、なんと1位指名権を2回も奪取している。さらには、獲得に成功したのが歴代屈指のビッグマン2人。
1987年、ラッキー指数プラス3でデイビッド・ロビンソンを獲得し、その10年後にはプラス2でティム・ダンカンを獲得。この2回のドラフトだけで、33年間のうち25年はプレーオフ進出が約束されたようなもの。残る1人は、スパーズに11シーズン在籍し、バイプ レーヤーとしてチームに欠かせない存在だったショーン・エリオット(1989年3位)。彼の獲得も、スパーズにとっては非常に大きかった。
ロッタリー勝率100%、そのうえ確実に大物を射止めるというこの凄さ。黒の軍団スパーズ恐るべし。
(※今年23年ぶりに、球団史上4度目のロッタリーに参加した。結果は±0)