専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ドラフトロッタリーの「悲喜劇」にも格差が?幸運&不運なチーム「トップ3」をピックアップ

大井成義

2020.11.16

重鎮のウエストGMが参加した07年は確率1位から4位指名へとダウン。この時にデュラントを獲得できていれば、グリズリーズの歴史は変わっていただろう。(C)Getty Images

重鎮のウエストGMが参加した07年は確率1位から4位指名へとダウン。この時にデュラントを獲得できていれば、グリズリーズの歴史は変わっていただろう。(C)Getty Images

3位:メンフィス・グリズリーズ

 次いで運に見放されているのがグリズリーズ。1996、97、99、2007年とリーグ最下位の成績を記録したが、最初の2年はエクスパンションの規約で1位指名権を取得できず、2007年はロッタリーで順位を大きく落としている。各年の目玉選手は、順にアレン・アイバーソン、ティム・ダンカン、エルトン・ブランド、ケビン・デュラントと、まさしく逸材揃いだった。

 また、ナゲッツと同様に2003年のレブロン争奪戦では地獄を見ている。獲得率6番手の位置から奇跡的にジャンプアップを果たし、最後の2チームに残るも、夢は砕け散る。チーム代表として参加していたジェリー・ウエストGMの、本気で引きつった顔が忘れられない。
 
     ◇     ◇     ◇

 近年、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのようにタンキングで上位指名権獲得を狙うチームが再び目立ち始めている。これを禁じるため、NBAは2019年のドラフトから、ロッタリーによる1位指名権獲得率に変更を加えることになった。これまでリーグ最下位からワースト3位までのチームには、それぞれ25%、19.9%、15.6%の確率が与えられていたが、14%に統一。ワースト4位のチームの確率も12.5%とほとんど差がなくなる。この改革により、ロッタリー時の悲喜劇は緩和されるのか、それとも……。

文●大井成義

※『ダンクシュート』2018年3月号掲載原稿に加筆・修正

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号