トニー・パーカー（元サンアントニオ・スパーズほか）らと同じ、フランスのエリート養成所INSEP出身のマレドンは、15歳の時から成人選手との対戦でスターティングガードを務めていた。フランスのトップチーム、アスベルで16歳でプロデビューした後も、国内リーグとカップ戦のダブル優勝に貢献。フランスリーグ史上最年少でオールスターにも選出された。さらにユーロカップ、ユーロリーグといったハイレベルの国際トーナメントにも、 主力として参戦している彼のプロ経験値は高い。

　開幕戦から着々とプレータイムを伸ばし、ジョージ・ヒルが手をケガして欠場となった１月下旬からスターターに昇格。ヒルはそのままシクサーズにトレードされ、マレドンはスターティングガードに定着している。ここまで46試合に出場（うち先発30試合）し、平均9.8点、3.5リバウンド、3.3アシスト。２月のアトランタ・ホークス戦では13得点、12アシストをマークした。
  　一方のポクは、オリンピアコスのユースチームで育ち、ドラフトイヤーの昨シーズンは、ギリシャの２部リーグに所属するオリンピアコスのＢチームを主戦場としていた。もっともギリシャは競技レベルが高いこともあり、２部でも中堅国の１部に匹敵するとも言われ、ヤニス・アデトクンボ（ミルウォーキー・バックス）もＮＢＡ入り前はギリシャ２部でプレー。ちなみにポクは、渡米前にギリシャでヤニスに会った時、ＮＢＡで生き抜く上にで必要な、貴重なアドバイスを授けてもらったそうだ。

　ポクは、ホーネッツとの開幕戦が19歳のバースデーという、めでたいＮＢＡデビューを飾ったが、この日は６本打った３ポイントをすべて外し０得点という苦い思い出に。２月からはオーランドで開催されたＧリーグバブルへ修行に出された。

　しかしこの時のインタビューでポクは「シーズン前には、サマーリーグもなく、プレドラフトのキャンプもなかった。プレシーズン前のトレーニングキャンプも例年より短いもので、僕にとっては、ぶっつけ本番でＮＢＡに挑んだ感じになった。今Ｇリーグで、もの凄く感触を掴めてきている。ここで良い体験をさせてもらっているよ」と前向きに話していた。