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NBA

米バスケ界の名門、デューク大の“歴代ベストメンバー”を選定!意外にもスターは少なく、“渋い”陣容に?<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.04.15

【シューティングガード】
ジェフ・マリンズ

1942年3月18日生。193cm・86kg
カレッジ成績:86試合、平均21.9点、9.0リバウンド
NBA成績:804試合、平均16.2点、4.3リバウンド、3.8アシスト

 デューク大が初めてNCAAトーナメント決勝に進んだ(結果は準優勝)1964年のチームのエース。同年のドラフト5位でセントルイス(現アトランタ)・ホークスに指名され、入団前には「子どもの頃から目標はNBAじゃなく、オリンピックに出ることだった」という夢を叶え、東京五輪のアメリカ代表として来日。デューク大バスケットボール部では初のオリンピック選手として、金メダルを獲得した。

 プロ入り後最初の2シーズンは平凡な成績に終わったが、3年目にサンフランシスコ(現ゴールデンステイト)・ウォリアーズへ移籍。ライバルリーグのABAへ高飛びしたスーパースター、リック・バリーに代わる得点源となって、69年から4年連続平均20点以上。体勢を崩しながらもボールをゴールへねじ込む技を得意とし、3年続けてオールスターに出場した。脚を痛め74-75シーズン前には引退を考えていたが、アル・アトルズHCに説得され踏みとどまると、「真のプロ」(アトルズ談)としてコートの内外で若手をサポートし、優勝を手助けした。
 
【スモールフォワード】
グラント・ヒル

1972年10月5日生。203cm・102kg
カレッジ成績:129試合、平均14.9点、6.0リバウンド、3.6アシスト
NBA成績:1026試合、平均16.7点、6.0リバウンド、4.1アシスト

 NCAAトーナメント優勝5回を誇る強豪デューク大といえども、NBAで掛け値なしのスーパースターになったOBはほとんどいない。それに最も近い存在なのがヒルだろう。父カルビンもNFLのスター選手だったサラブレッドで、学力や品行も非の打ち所がない優等生。1年生と2年生の時に2年連続で全米制覇を成し遂げたが、デュークの伝統に則りアーリーエントリーせず、94年のドラフト3位でデトロイト・ピストンズに入団した。

 ピストンズでは初年度に新人王、翌96年はオールスターのファン投票でマイケル・ジョーダンを抑えて最多得票、アトランタ五輪でも金メダルとまさしく順風満帆だった。だが2000年にオーランド・マジックへ移ってからは、ケガに祟られっぱなし。当初期待されたようなスーパースターにはなれなかった。それでもフェニックス・サンズに所属した晩年は健康体を取り戻し、ロールプレーヤーとして40歳まで現役を続けた。18年にはデューク出身のNBA選手で唯一の殿堂入りを果たしている。
 
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