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NBA

【欧州ドラフト候補生】セルビアで腕を磨いた“八村の後輩”やフランス産の有望ガード。2巡目候補にも逸材揃い<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.23

 ペトルシェフのエージェントは、ヨキッチと同じで、メガのオーナーでもあるミスコ・ラジュナトビッチ。彼はペトルシェフについてさらに伸ばしたい部分を洗い出し、この1年間で徹底的に強化するプランを立てた。その柱がアウトサイドのシューティングの精度を上げることで、古典的なセンターだったペトルシェフを、現代のNBAで求められるセンター像に近づけたのだ。

 それはペトルシェフの発言にもあるように、ドラフト候補生を育てることを目的としているメガだからこそ可能な育成であり、ヘッドコーチも一緒になって、彼を改造・強化することをチーム戦略に盛り込んでシーズンを戦った。

 その結果、ペトルシェフはリーグ最多の平均23.6点、7.6リバウンドをマークして、アドリア海リーグのMVPに選出。1年前のゴンザガ大時代よりも、はるかにレベルアップした姿と実績を引っさげ、今年のドラフトに参戦する。

 ラジュナトビッチは、昨年17位でNBA入りした同郷のアレクセイ・ポクシェフスキーが所属するオクラホマシティ・サンダーや、デニ・アブディヤが入団したワシントン・ウィザーズあたりがペトルシェフに向いていると読んでいるようだ。もしウィザーズに入ることになれば、ゴンザガ大の先輩、八村との再会も実現するだけに、当日の指名が注目される。
 
■ジュハン・ベガラン(フランス/パリ・バスケットボール)
 そしてもう1人、ダークホース的ながら将来性が評価されているのが、フランスのパリ・バスケットボール所属のジュハン・ベガラン(Juhann Begarin)だ。

 彼は同じフランス人のNBA選手であるロドリーグ・ボーボワ(元ダラス・マーベリックス)、ミカエル・ジェラバル(元シアトル・スーパーソニックスほか)、ミカエル・ピートラス(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)と同じ、カリブ海に浮かぶ西インド諸島のグアドループ出身だ。

 両親、兄もバスケ選手で、バスケを極めるために15歳でパリに来て、国立エリート養成機関INSEPに入学した。前述のように西インド諸島にあるフランスの海外県は多くのプロ選手を輩出しているが、島内ではまだバスケのレベルは高くなく、マルティニーク出身のロニー・トゥリアフ(元ロサンゼルス・レイカーズほか)も同じように、島からフランス本土に来てINSEPに入学している。
 
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