ホリデーは昨季までセルティックスの宿敵だったバックスの一員だったが、新たなチームメイトやコーチ陣はもちろん、ボストンのファンから温かく迎えられたという。

「バスケットボールの面で言えば、選手たちみんなが迎え入れてくれた。トレードが決まった後、ジョー（マズーラ・ヘッドコーチ）がピック＆ロールのディフェンスやオフェンスの仕切り方とかを動画で送ってくれたよ。だから僕はここに来ることができて、優勝を狙えるグループの一員になれて本当に嬉しい」

　バックスはオールスターガードのデイミアン・リラードを獲得したが、ホリデーがライバルチームのセルティックスへ加入したことで、今季この２チームの対戦は大きな盛り上がりを見せることだろう。

　なお、ホリデーはカリフォルニア州チャッツワース生まれで、大学時代（UCLA）まで同州で過ごしてきたため、ロサンゼルスを本拠地に置くレイカーズのファンだった。そのため、会見では「家族の多くは（ライバルチームのセルティックス入りしたことで）傷ついているかもね」とジョークも飛ばしていた。
  　だが得点を奪いつつ、ディフェンスも得意とするホリデーは、イースタン・カンファレンスのスタイルに適しており、セルティックスファンにも愛されるに違いない。

「ここがブルーカラーの街なのは知っている。彼ら（ファン）は一生懸命働く人を愛し、心を込めて応援してくれる。僕はそんなタイプの人間なんだ。コートに入れば、いつだって僕は自分のすべてを捧げるからね」

　昨季リーグ最高勝率を残したバックスからセルティックスへ移籍したホリデー。この男とオフに獲得したクリスタプス・ポルジンギスという元オールスタービッグマンの加入によって、セルティックスがタイトルに近づいたことは間違いないだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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