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NBA

誰も予想し得なかったサンダーの快進撃。今季No.1サプライズチームの好調の要因とは?

秋山裕之

2020.01.10

ギルジャス・アレキサンダー(右)とシュルーダー(左)、そしてポールの3人のPGを中心に、チームは快進撃を見せている。(C)Getty Images

ギルジャス・アレキサンダー(右)とシュルーダー(左)、そしてポールの3人のPGを中心に、チームは快進撃を見せている。(C)Getty Images

 この3人のポイントガードを同時起用し始めたことで、サンダーのチーム状況は一気に好転した。『HoopsHype』によると、テレンス・ファーガソンが欠場していた12月中旬の5試合において、彼らが揃ってコートに立った206分間は、100ポゼッションあたりでなんと26.7点も相手チームを上回っていたという。3選手のラインアップにおけるオフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でも、リーグベストの125.9という驚異的な数字だった。

 サンダーはこの3人にダニーロ・ガリナーリ(平均18.0点、5.6リバウンド)、スティーブン・アダムズ(平均11.9点、10.3リバウンド)を加えた5選手を中心に戦い、勝利を手にしているケースが多い。インサイドの用心棒として身体を張ったプレーで貢献するアダムズは、ガリナーリを含む4人とプレーすることの強みについて、『The Athletic』へこう語っている。

「4人のプレーメーカーたちが、コート上の異なる部分で多くのプレッシャーを相手チームにかけてくれるんだ。デニスはペイントエリアへアタックすることができるし、それはシャイ、クリス、そしてガリナーリも同じ。スイッチすることで(相手チームは)めちゃくちゃタフだと思うよ。彼らは望むならいつでもマッチアップ相手を抜き去り、アタックすることができるんだ」
 
 とはいえ、ギルジャス・アレキサンダーは198cmとサイズがあるものの、ポールは183cm、シュルーダーは185cmと、同時起用することでディフェンス面で多くのミスマッチが生まれてしまう部分は否定できない。

 だが、ポールはこのディスアドバンテージについて意に介さない。

「俺たちはディフェンス面で、それぞれ異なった能力を持っている。シャイは長さ、デニスはしつこさで相手につきまとう。それに俺とデニスは、誰をガードするかで争うくらいなんだ。例えば、俺がルカ(ドンチッチ/ダラス・マーベリックス)をガードしていたら、デニスが『俺もガードしたい』と言ってくるみたいにね。つまり、俺たちは皆それぞれが違うアドバンテージをもたらすことができるんだ」
 
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