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NBA

寡黙なブルーワーカー、ビル・カートライト。順風満帆だったキャリアが、起用法と故障癖で…【NBA名脇役列伝・前編】

出野哲也

2020.05.29

「時にはスコアラー、またある時はリバウンダー。インサイドでプレーしていたかと思えば、いきなりアウトサイドへ回ってくれとも言われた」

 元ニックスのマイク・グレンは「レッドがコーチのままだったら、彼はリーグ屈指のスコアラーになれただろう」と語っているが、1年目をピークに平均得点は少しずつ下がっていった。
 
 また、起用法だけでなく故障にも苦しめられる。左足の疲労骨折で1984-85シーズンを全休すると、翌年も2試合に出ただけで再び同じ箇所を負傷。ファーストネームに因んだニックネームは、入団当初は“ダラー・ビル(ドル紙幣)”だったのが、いつしか“メディカル・ビル(医療費の請求書)”に変わっていた。(後編に続く)

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2013年5月号掲載原稿に加筆・修正。

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