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NBA

シーズン再開後の注目ルーキー6選手を米メディアがピックアップ!2人の新人王候補に加え、ヒートの若手コンビも

秋山裕之

2020.06.16

ポーターJr.は1月に平均12.3点、6.9リバウンドを記録。206㎝のフォワードは、プレーオフで上位進出を狙うナゲッツの秘密兵器になるかもしれない。(C)Getty Images

ポーターJr.は1月に平均12.3点、6.9リバウンドを記録。206㎝のフォワードは、プレーオフで上位進出を狙うナゲッツの秘密兵器になるかもしれない。(C)Getty Images

5.マイケル・ポーターJr.(フォワード/ナゲッツ)
 2018年のドラフト1巡目14位でナゲッツに指名されたフォワードは、背中のケガのため昨季を全休。ルーキーシーズンとなった今季は主にバックアップを務めており、ここまで平均7.5点、4.1リバウンドを記録。今年1月には平均12.3点、6.9リバウンドに加え、フィールドゴール52.2%、3ポイント48.0%という好成績を叩き出した。

 208㎝・97㎏のポーターJr.はスポットアップジャンパー、オフボールからのカットやロール、オフェンシブ・リバウンドからのプットバック、トランジションやアイソレーションで点を重ねてきたが、自身でショットをクリエイトすることに苦しんでいる。ストライド(歩幅)が非常に大きいステップバックジャンパーこそあるものの、まだ武器と言えるレベルにはない。それでも、ウエスト3位(43勝22敗/66.2%)でシーズン再開を迎えるナゲッツにとって、ポーターJr.は秘密兵器になる可能性を秘めている。
 
6.マティス・サイブル(ガード/シクサーズ)
 196㎝・90㎏のガードは、オフェンス面では平均4.7点、フィールドゴール41.0%と低調だが、ディフェンス面ではストッパーの素質があることを証明してきた。『The Athletic』によると、サイブルは1110分出場した中で、マッチアップ相手に2回以上ドリブルされた後、21本しかショット成功を許しておらず、3ポイントについても平均2.5本しか打たせず、成功率も35%に抑え込んでいたという。

 イースト6位のシクサーズ(39勝26敗/60.0%)はすでにプレーオフ進出を決めており、1回戦で対決する可能性がある3位のボストン・セルティックス(43勝21敗/67.2%)と4位のヒートは主力にウイングの選手を擁しているため、サイブルがプレーオフで重宝されるのではないだろうか。

 残念ながら、ワシントン・ウィザーズの八村塁はこの記事の中でセレクトされなかったものの、注目に値するルーキーなのは間違いない。シーズン中断前と同様に、平均30分前後のプレータイムを手にすることが濃厚なため、中断前の平均13.4点、6.0リバウンドより数字を伸ばすことも期待できる。

 レギュラーシーズンとして行われる8試合の中で、ライバルたちを相手に大活躍を見せれば、評価はさらに増すことだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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