【パワーフォワード】
ダーク・ノビツキー
1978年6月19日生。213cm・111kg
在籍期間:21シーズン(1998~2019年)
成績:1522試合、平均20.7点、7.5リバウンド、2.4アシスト
マーベリックス史上最高の選手にして、ヨーロッパ出身NBAプレーヤーの最高峰。そして、ビッグマンの概念を変えた選手でもある。
1998年のドラフト1巡目9位でミルウォーキー・バックスに指名され、直後に6位のロバート・トレイラーとの交換でダラスへ。これは間違いなく、チームの歴史のなかで最高のトレードだった。213cmの長身ながらシュートレンジが抜群に広く、当初は華奢だった体格もウェイトトレーニングを積みNBA仕様に改造。片足で放つ特徴的なフェイダウェイは守るのが極めて難しく、キャリア3年目の2000-01シーズンに平均得点を20点台に乗せると、以後12年連続で大台をクリアしている。
ヨーロピアンで初のシーズンMVPに輝いた2007年は、第1シードだったにもかかわらずプレーオフ1回戦で敗退し、勝負弱さも指摘された。だが2011年にはファイナルまで勝ち上がり、マイアミ・ヒートを破ってチーム初優勝、ファイナルMVPも獲得。通算3万1560点はNBA歴代6位、同一球団での出場1522試合は堂々の1位である。
【センター】
サム・パーキンス
1961年6月14日生。206cm・118kg
在籍期間:6シーズン(1984~90年)
成績:471試合、平均14.4点、8.0リバウンド、1.8アシスト
マーベリックスには、伝統的に良いセンターがいない。正統派センターとしてはドナルドソンが一番実績を残しているが、在籍7年間で平均8.8点、9.5リバウンドでは、オールタイムのベスト5に選ぶには少々弱い。そこでセンター寄りのパワーフォワード(PF)としてパーキンスを選択した。
1984年のドラフトで、ノースカロライナ大のチームメイトだったマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が3位指名された直後の4位で入団。1986年にはチーム史上唯一の30得点&20リバウンドも記録している。ただドナルドソンと同様に、パーキンスもダラスには6年しかおらず、平均14.4点、8.0リバウンドも突出した数字ではない。ビッグマン離れしたシュート力を発揮し始めたのも、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)時代のことだった。
ノビツキー以外で、最も才能に恵まれたセンター/PFはおそらくロイ・タープリーだったが、薬物にどっぷり浸かって大成できず。数年後にはポルジンギス(彼も本来はPF)がこの座に収まっているかもしれない。
文●出野哲也
【PHOTO】オラジュワン、ジョーダン、バークレー、ペニー……NBAの歴史を彩った偉大なレジェンド特集!
ダーク・ノビツキー
1978年6月19日生。213cm・111kg
在籍期間:21シーズン(1998~2019年)
成績:1522試合、平均20.7点、7.5リバウンド、2.4アシスト
マーベリックス史上最高の選手にして、ヨーロッパ出身NBAプレーヤーの最高峰。そして、ビッグマンの概念を変えた選手でもある。
1998年のドラフト1巡目9位でミルウォーキー・バックスに指名され、直後に6位のロバート・トレイラーとの交換でダラスへ。これは間違いなく、チームの歴史のなかで最高のトレードだった。213cmの長身ながらシュートレンジが抜群に広く、当初は華奢だった体格もウェイトトレーニングを積みNBA仕様に改造。片足で放つ特徴的なフェイダウェイは守るのが極めて難しく、キャリア3年目の2000-01シーズンに平均得点を20点台に乗せると、以後12年連続で大台をクリアしている。
ヨーロピアンで初のシーズンMVPに輝いた2007年は、第1シードだったにもかかわらずプレーオフ1回戦で敗退し、勝負弱さも指摘された。だが2011年にはファイナルまで勝ち上がり、マイアミ・ヒートを破ってチーム初優勝、ファイナルMVPも獲得。通算3万1560点はNBA歴代6位、同一球団での出場1522試合は堂々の1位である。
【センター】
サム・パーキンス
1961年6月14日生。206cm・118kg
在籍期間:6シーズン(1984~90年)
成績:471試合、平均14.4点、8.0リバウンド、1.8アシスト
マーベリックスには、伝統的に良いセンターがいない。正統派センターとしてはドナルドソンが一番実績を残しているが、在籍7年間で平均8.8点、9.5リバウンドでは、オールタイムのベスト5に選ぶには少々弱い。そこでセンター寄りのパワーフォワード(PF)としてパーキンスを選択した。
1984年のドラフトで、ノースカロライナ大のチームメイトだったマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が3位指名された直後の4位で入団。1986年にはチーム史上唯一の30得点&20リバウンドも記録している。ただドナルドソンと同様に、パーキンスもダラスには6年しかおらず、平均14.4点、8.0リバウンドも突出した数字ではない。ビッグマン離れしたシュート力を発揮し始めたのも、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)時代のことだった。
ノビツキー以外で、最も才能に恵まれたセンター/PFはおそらくロイ・タープリーだったが、薬物にどっぷり浸かって大成できず。数年後にはポルジンギス(彼も本来はPF)がこの座に収まっているかもしれない。
文●出野哲也
【PHOTO】オラジュワン、ジョーダン、バークレー、ペニー……NBAの歴史を彩った偉大なレジェンド特集!