第４クォーター中盤にはペイントエリアの密集地帯でオフェンシブ・リバウンドを奪い、ビールの３ポイントをアシスト。残り１分26秒には再びフリースローを２本沈め、１分10秒にはウエストブルックのアシストを受け左45度から３ポイントを突き刺し、２点差へと迫る貴重な追撃弾を決めた。

　そして残り2.9秒、ネッツ最後のオフェンスでは、ティモティ・ルワウ・キャバロがリング下に入り込み、起死回生のショットを狙うも、八村がなんとかファウルなしで抑えこんで勝負あり。ビールへのファウルコールがあったかどうかについてオフィシャルレビューが行なわれているなか、八村は勝利がほぼ決まったことで安堵の表情を見せつつも、あと一歩のところで逆転負けを喫していたことから「あっぶねー」と冷や汗をかいたような表情を見せていたことも印象的だった。
  　試合を通じてはフィールドゴール２／９、３ポイント１／４、フリースロー４／６と、シュートタッチについてはまだまだ改善の余地があった八村。しかしネッツ相手にしっかりと身体を張り、勝利に貢献したと言っていいだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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