ニュージャージー州のアトランティックシティは、ラスベガスに次いで全米2位の規模を誇るカジノシティだ。マンハッタンから南に車で約2時間半、海沿いに建つタージ・マハールはドナルド・トランプ前大統領が保有していた大型カジノ。そこに併設されたアリーナで、1992年2月28日、世紀の一戦は開催された。
試合はハーフコートで行なわれ、1クォーター5分の計20分。ゲームが開始されると、先手を取ったのはジャバーだった。サイズのアドバンテージを存分に生かし(ドクターJより18cm高く、26kg重かった)、1stクォーターに11-0と大差をつける。攻めては伝家の宝刀スカイフックが見事に決まり、守っては得意のブロックが炸裂。この日のために、レイカーズの若手センター、ブラデ・ディバッツ(当時24歳)と週3~4回の練習に励んできたそうだ。
一方、ドクターJにとっては散々な出だしだった。前半はシュートを27本打って、成功したのはわずか2本、前半終了時のスコアは19-5。
この日、サプライズでマジックが会場に姿を見せた。ワンサイドゲームに不完全燃焼状態だった観客は、「マジック! マジック!」のチャントを開始。その声に発奮したドクターJは、最終クォーターにようやく反撃に出る。ダンクやブロックを披露する一幕もあったが、時すでに遅し。この日ドクターJのFGは9/44(20.5%)と本調子にはほど遠く、最終スコアは41-23、勝負はジャバーの圧勝に終わった。
ゲーム終了後、疲労困憊状態だったドクターJは「ジャバーは今からでも現役に復帰できるだろう」と真顔で語ったそうだ。
〈1995年 シャックvsオラジュワン〉
頂上決戦で惨敗したシャックがリベンジを果たさんとするも…
1995年のNBAファイナルは、新鋭マジックvs2連覇を狙うベテラン集団の王者ロケッツという盛り上がり必至の構図だった。マジックには人気沸騰中の若手デュオ、シャック&ペニー(アンファニー・ハーダウェイ)が、一方のロケッツにはレギュラーシーズンMVPを獲得したリーグNo.1センター、オラジュワンが君臨し、シャックとオラジュワンによる新旧センター対決は、大きな見どころのひとつとなっていた。
だが、接戦を期待されたシリーズも、蓋を開けてみると4-0でロケッツのスウィープ勝ちに終わる。個人成績はオラジュワンの平均32.8点、11.5リバウンドに対し、シャックは28.0点、12.5リバウンドと健闘を見せたが、マジックはニック・アンダーソンが初戦でフリースローを4本連続で外すという歴史に残る大ミスを犯し、他のサポーティングキャストも軒並み調子を落とすなど、普段の力をまったく発揮できなかった。
試合はハーフコートで行なわれ、1クォーター5分の計20分。ゲームが開始されると、先手を取ったのはジャバーだった。サイズのアドバンテージを存分に生かし(ドクターJより18cm高く、26kg重かった)、1stクォーターに11-0と大差をつける。攻めては伝家の宝刀スカイフックが見事に決まり、守っては得意のブロックが炸裂。この日のために、レイカーズの若手センター、ブラデ・ディバッツ(当時24歳)と週3~4回の練習に励んできたそうだ。
一方、ドクターJにとっては散々な出だしだった。前半はシュートを27本打って、成功したのはわずか2本、前半終了時のスコアは19-5。
この日、サプライズでマジックが会場に姿を見せた。ワンサイドゲームに不完全燃焼状態だった観客は、「マジック! マジック!」のチャントを開始。その声に発奮したドクターJは、最終クォーターにようやく反撃に出る。ダンクやブロックを披露する一幕もあったが、時すでに遅し。この日ドクターJのFGは9/44(20.5%)と本調子にはほど遠く、最終スコアは41-23、勝負はジャバーの圧勝に終わった。
ゲーム終了後、疲労困憊状態だったドクターJは「ジャバーは今からでも現役に復帰できるだろう」と真顔で語ったそうだ。
〈1995年 シャックvsオラジュワン〉
頂上決戦で惨敗したシャックがリベンジを果たさんとするも…
1995年のNBAファイナルは、新鋭マジックvs2連覇を狙うベテラン集団の王者ロケッツという盛り上がり必至の構図だった。マジックには人気沸騰中の若手デュオ、シャック&ペニー(アンファニー・ハーダウェイ)が、一方のロケッツにはレギュラーシーズンMVPを獲得したリーグNo.1センター、オラジュワンが君臨し、シャックとオラジュワンによる新旧センター対決は、大きな見どころのひとつとなっていた。
だが、接戦を期待されたシリーズも、蓋を開けてみると4-0でロケッツのスウィープ勝ちに終わる。個人成績はオラジュワンの平均32.8点、11.5リバウンドに対し、シャックは28.0点、12.5リバウンドと健闘を見せたが、マジックはニック・アンダーソンが初戦でフリースローを4本連続で外すという歴史に残る大ミスを犯し、他のサポーティングキャストも軒並み調子を落とすなど、普段の力をまったく発揮できなかった。