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辿り着いた理想郷すら手放した問題児ウェバー。類い稀な才能が送った“物足りないキャリア”【NBAレジェンド列伝・後編】<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.04.17

 フィラデルフィアではそのアイバーソンとのコンビが不発で、2007年にはデトロイト・ピストンズへ移籍。2008年には和解を果たしていたネルソンから招かれウォリアーズに復帰し、同年限りで引退した。その後は『NBA TV』や『TNT』で解説者として好評を得て、「将来的にはゼネラルマネージャーかオーナーになりたい」との希望も語っていたが、まだ実現はしていない。
 
 2009年2月、ウェバーの背番号4がキングスの永久欠番となった。

「自分のキャリアにとって最高の栄誉だ。でも、これが2番目の栄誉だったら良かった。優勝という、最大の目標は叶えられなかったからね」

 確かに彼ほどの才能の持ち主なら、少なくとも一度は優勝できていただろう。ウェバーのプレースタイルは非常に洗練されていた一方で、ギラギラした部分に欠けていた。勝利に対して彼がもう少し貪欲であったなら、NBAの歴史は変わっていたのかもしれない。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2012年1月号掲載原稿に加筆・修正。

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