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NBA

ウェイド、バトラーとヒートの新旧エースを輩出。マーケット大の歴代最強メンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.09.03

【パワーフォワード】
モーリス・ルーカス

1952年2月18日生。206cm・98kg
カレッジ成績:60試合、平均15.7点、10.7リバウンド
NBA成績:855試合、平均14.4点、8.8リバウンド、2.3アシスト

 1974年のNCAAトーナメント準優勝チームの主力で、オールトーナメントチームにも選出。同年のドラフト14位でブルズに指名されたのを袖にし、ライバルリーグABAのスピリッツ・オブ・セントルイスに入団した。

 利己的なところのないチームプレーヤーである一方、身長218cmのアーティス・ギルモアを一撃でKOした武闘派としても恐れられた。76-77シーズンからNBAのポートランド・トレイルブレイザーズに加わると、スターセンターのビル・ウォルトンの用心棒役として奮闘。平均20.2点、11.4リバウンド、ファイナルでもチームトップの19.7点をあげて優勝に大きく貢献した。

 オールスターにはABA時代から通算して4年連続(76~79年)で選ばれ、フェニックス・サンズ在籍時の83年にも4年ぶりの出場。NBAでの通算7520リバウンドはマーケット大出身者ではトップである。若手の頃から、当時はまだ一般的でなかったストレッチをトレーニングに採り入れ、食生活にも気を配るなど意識の高い選手だった。
 
【センター】
ジム・チョーンズ

1949年11月30日生。211cm・100kg
カレッジ成績:50試合、平均19.0点、11.7リバウンド
NBA成績:623試合、平均12.3点、8.3リバウンド、1.7アシスト

 マーケット大の所在地ミルウォーキーに近いラシーン生まれ。名将アル・マグワイアに直接スカウトされて入学、3年生時にはオールアメリカンに選ばれたが、「プロに行く準備はできている」とマグワイアに背中を押され、当時は極めて稀だった中退してのプロ入りを選択した。

 1972年にABAのニューヨーク(現ブルックリン)・ネッツへ、10年150万ドルという当時としては破格の好待遇で入団。74年からはNBAでの保有権を持っていたキャバリアーズへ移る。78、79年に2年続けて平均リバウンドを2桁に乗せるなど、先発センターとして実績を積み、同球団での3790リバウンドは10年以上にわたって球団記録として残っていた。

 攻撃でもミドルシュートが得意でコンスタントに10~15得点をマーク。79-80シーズンにはロサンゼルス・レイカーズへ移り、カリーム・アブドゥル・ジャバーがいたためPFに回って優勝に貢献した。引退後は古巣キャブズの解説者として親しまれた。
 
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