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NBA

ハーデンを筆頭に好ガード揃い!アリゾナ州大の歴代ベストメンバーを選定<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.12.10

【パワーフォワード】
アイザック・オースティン

1969年8月18日生。208cm・116kg
カレッジ成績:61試合、平均15.0点、7.4リバウンド、1.4アシスト
NBA成績:432試合、平均7.6点、4.7リバウンド、1.2アシスト

 ガードは名選手揃いのアリゾナ州大だが、ビッグマンは人材不足で、特にPFはほとんどNBAで活躍した選手がいない。候補者としては70年代後期~80年代にプレーしたマーク・ランズバーガーとカート・ニンフィアス、そしてオースティンの3人で、その中からMIP受賞経験があるオースティンを選んだ。

 91年にドラフト48位で入団したユタ・ジャズでは出場機会に恵まれず、94~96年はフランスとトルコでプレー。96-97シーズン、マイアミ・ヒートのサマーキャンプに参加した際、ヘッドコーチのパット・ライリーから評価されて3年ぶりにNBA復帰を果たした。

 同年はアロンゾ・モーニングの控えセンターとして82試合にフル出場し、平均9.7点、5.8リバウンドをマーク。さほど目を惹くような数字ではなかったが、ライバル不在の状況にも助けられてMIPに輝いた。シーズン途中でクリッパーズへ移籍した翌シーズンの13.5点、7.1リバウンドが自己ベスト。その後はジャーニーマンと化し、最後は中国でもプレーした。
 
【センター】
アルトン・リスター

1958年10月1日生。213cm・109kg
カレッジ成績:82試合、平均12.0点、8.2リバウンド、1.6アシスト
NBA成績:953試合、平均6.6点、6.3リバウンド、1.0アシスト

 アリゾナ州大出身者で唯一、NBAで確たる実績を残したビッグマンである。大学時代はリーバーやスコットと一緒にプレーし、80年のモスクワ五輪代表にも選ばれていたが、アメリカの参加ボイコットによって幻となった。

 翌81年ドラフト21位でミルウォーキー・バックスに入団。得意技はブロックで、87、89年の180本を最多として、83年から7年連続でリーグトップ10に入った。シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)に移籍した86-87シーズンに自己ベストの平均11.6点、9.4リバウンドを記録。93年に一旦イタリアに活躍の場を移したがすぐNBAに戻り、39歳まで現役を継続した。

 17年間も第一線でいられた秘訣は「常にハードにプレーし、チーム第一の姿勢だったから」と自己分析している。NBAでの通算リバウンドとブロックはアリゾナ州大出身者で1位。現在はフィリピンでコーチをしている。兄のジェームスもセンターで、NBA経験こそないものの海外で長く活躍した。
 
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