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NBA

実力はリーグ有数も、乱闘や罰金、出場停止は不可避? NBA歴代“トラブルメーカーチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.07.20

【センター】
ロイ・タープリー

1964年11月28日生。211cm・104kg
NBAキャリア:1986~91、94-95
キャリアスタッツ:280試合、平均12.6点、10.0リバウンド、1.0アシスト

“バッドボーイズ”時代のピストンズで悪名高かったビル・レインビアは、嫌われ者ではあってもチームと揉め事を起こすことは少なかった。その点、タープリーは本物の問題児だった。86年のドラフト7位でダラス・マーベリックスに入団、1年目はオールルーキー1st チーム入り。

 機動力のあるPF/センターとして、2年目はリーグ3位の959リバウンド(平均11.8本)を奪いシックスマン賞を受賞するなど順調だった。だがその後は飲酒運転での逮捕、薬物使用での出場停止などを繰り返し、90-91シーズンに永久追放処分を科される。

 マイナーリーグやギリシャを経て、94-95シーズンに処分を解除されNBAへ戻ったが、翌年には更生プログラムに違反し再度の追放。ヨーロッパなどで40歳過ぎまで現役を続けたのち、15年に50歳で死去した。マブズ時代の同僚で、アイザイア・トーマスの親友だったマーク・アグワイアは「俺が一緒にプレーした中で一番才能があったのはタープリー」と語っている。
 
【シックスマン】
ヴァーノン・マックスウェル

1965年9月12日生。193cm・82kg
NBAキャリア:1988~2001
キャリアスタッツ:855試合、平均12.8点、2.6リバウンド、3.4アシスト

“マッド・マックス”の異名通り、プレースタイルも気性の面でも、一旦火が付いたら止められなかった。オールスター出場経験こそないが、6年連続で平均13点以上をあげた実績もあり、この名誉だとは言い難いチームに加わる資格はあるだろう。

 89-90シーズン途中にスパーズからヒューストン・ロケッツへ移籍し先発に定着。ロングシュートを思い切りよく放ち、91年は172本、92年は162本の3ポイントを沈め2年連続1位。94年のファイナル第7戦では21得点の活躍で優勝に貢献したが、続く95年は2月に野次に激高、観客席に殴り込み10試合の出場停止+罰金2万ドルを科されると、5月にはプレーオフ初戦後勝手にチームを離れ、ロケッツに絶縁される。

 さらに8月には、信号無視で警察に止められた車の中からマリファナが見つかるなど、トラブル続きの1年になった。現在はゴルファーに転身したJR・スミスも、06年に乱闘で10試合、09年は死亡事故につながる危険運転で7試合出場停止と、2度の重罰を科されたお騒がせ男だった。

文●出野哲也
 
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