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NBA

名物監督の下で黄金期を築き、トーマスやオラディポら好選手も輩出しているインディアナ大。しかし近年は栄光に陰りが…【名門カレッジ史】

出野哲也

2020.06.02

 1991年に殿堂入りを果たしたナイトだったが、高圧的に選手を怒鳴りまくる指導スタイルは、1990年代後半には時代遅れの産物となっていた。選手へ暴力を振るったのが問題となっただけでなく、大学首脳部との確執もあり、1999-2000シーズン限りでHCを辞職。毀誉褒貶の激しい人物ではあったけれども、42年間で積み重ねた通算899勝は退任時点で史上1位、現在でも3位と実績に文句のつけようはない。後のインタビューでは「インディアナ大のファンは素晴らしかったけれども、学校の連中には一切尊敬の念を持っていない」と語っている。
 
 彼のあとを継いだマイク・デイビスHCの下、2002年には準優勝を果たすも、その後はトーナメント出場の当落線上をさまようなど、フージャーズの栄光には陰りが見えている。プレシーズンのランキングで1位だった2012-13シーズンも、ヴィクター・オラディポ(ペイサーズ)、コディ・ゼラー(シャーロット・ホーネッツ)、ヨギ・フェレル(サクラメント・キングス)とのちのNBA選手を3人も擁しながら、スウィート16で敗退した。現在はこの3人を含め、8選手がNBAでプレーしている。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2017年8月号掲載原稿に加筆・修正。

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