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NBA

コロナがなければ…欧州に戻ったドラガン・ベンダーの課題を元同僚が証言「練習と試合で別人」〈DUNKSHOOT〉

小川由紀子

2021.02.22

 ウォリアーズで出場した9試合は、平均21分の出場時間で9.0点、5.9 リバウンドと、4年間のキャリアでベストの数字をマーク。ようやく持てる力を発揮する兆しが見えてきたところでもあり、あのまま中断となっていなければ、あるいは契約にこぎつけていた可能性もあっただろう。

 結果的にマッカビに戻ることにはなったが、ベンダーは「ヨーロッパからきた若造にとって、タフな状況になることはわかっていた。(18歳でエントリーしたことに)後悔はまったくない」と話す。
 
 同じく今季、クリーブランド・キャバリアーズから欧州に戻った2016年のドラフト同期でクロアチア代表の同僚、アンテ・ジジッチとはチームメイトに。サンズ時代に共闘した仲間のマイク・ジェームズ(CSKA モスクワ)や、アレック・ピータース(バスコニア)、グレッグ・モンロー(ヒムキ)とは、対戦相手として再会している。

 すでに4年間のNBAキャリアを携えてなお、ベンダーは現在のマッカビのロースターでも若手に分類される23歳だ。アンダーソンが「通過すべき“成長痛”のようなもの」と例えた、試合の場で実力を発揮できる自信を身につける術も、これからさらに養われていくだろう。

2回目のNBA挑戦は、まだまだ十分ありうる。

文●小川由紀子

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