現地時間８月26日に行なわれたチャンピオンズリーグ（CL）予選プレーオフの第２戦で、セルティックはカザフスタンのFCカイラト・アルマトイに２戦合計スコアレスの後に突入したPK戦（２-３）で敗れ、CLのリーグフェーズ進出を逃した。ヨーロッパリーグ（EL）に参戦する。

　本拠地セルティック・パークでの第１戦を悔いの残るスコアレスドローで終えていたスコットランド王者は、リターンマッチで４シーズン連続の本戦進出を決めるべく敵地に乗り込んだ。しかし、今回も幾度か訪れた決定機を活かせずに120分が過ぎてPK戦決着へ。先攻で１人目のアダム・イダー、２人目のルーク・マッコーワンが立て続けに失敗したセルティックは、１人目以外は成功したホームチームにリードを維持されたまま５人目を迎え、前田大然が蹴った真ん中へのシュートをGKに足で止められて万事休した。

　1954年のクラブ創設以来初となるCL本戦出場を果たしたカイラトの歓喜を見守る羽目となったセルティック。ブレンダン・ロジャース監督は、「ご覧の通り、サッカーのクオリティーも本当に低いレベルだった。それでも我々にはチャンスがあったが、決め切れなかった。これは、痛烈に失望させられる結果だ。チームから努力は多く見られたし、誠実さもあったが、相手を崩すためのあと少しのクオリティーが欠けていた」と語っている。
  　現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は見出しで「セルティック、無残な敗退でCLから姿を消す」と伝えるとともに、「前田は決定機逸を悔やむ」とチームのエースについても言及。一方、英国公共放送『BBC』は、「３トップに並んだジェームズ・フォレスト、ヤン・ヒョンジュン、そして前田は無力で、チームメイトに勇気やインスピレーションを与える働きは何もなかった」と評した。

『BBC』はまた、セルティックの攻撃を「正確さよりも望みにすがるようなロングボール、重すぎるトラップやバックパスがあまりに多く、試合が進むにつれて自信を失っていくチームの姿を物語っていた」と酷評し、「セルティックの補強不足については今後も議論され続けるだろうが、それでもこの試合に勝つための戦力は十分に揃っていた。それは否定できない」と、言い訳は通用しないと指摘している。

　対してスコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は、「アルマトイでの醜態。セルティックは惨めな敗北を喫し、今季CLの舞台には立てなくなった。この惨状は、修復不可能だ。スコットランド王者が、粘り強さはあっても非常に力の限られた相手に対し、210分間にわたって得点できなかったのだから、責任はセルティックの経営陣が負うべきだ」と、クラブの準備不足を責めた。