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冬の移籍市場で“攻撃陣補強なし”のアーセナルを「最大の失敗」と専門メディアが酷評!「トップ6が遠くなっていく」と嘆く声も

THE DIGEST編集部

2022.02.03

オーバメヤンの代役を獲得できなかったアーセナルに批判の声が相次いでいる。(C)Getty Images

 プレミアリーグの冬の移籍市場が1月31日をもって締め切られ、アーセナルの補強は非常に寂しいものに終わった。

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 今冬の課題として、中盤と前線の戦力の獲得は絶対的な義務といわれていたが、ターゲットとしていたセルビア代表FWのドシャン・ヴラホビッチはユベントスとの争奪戦に敗れ、レアル・ソシエダのサレクサンデル・イサク、ユベントスのアルバロ・モラタらストライカーの獲得も失敗、中盤でもアルトゥールは結局ユベントス残留で落ち着いている。獲得できたのはアメリカ人DFのオーストン・トラスティーだけで、こちらもチーム合流は今夏になる。

 一方、もうひとつの課題に挙げられていた余剰戦力の整理については、規律違反で長くチームから離れていたピエール=エメリク・オーバメヤンとの契約解除(後にバルセロナ加入)、エインズリー・メイトランド=ナイルズがレンタルでローマへ、カラム・チェンバース(→アストン・ビラ)、セアド・コラシナツ(→マルセイユ)、パブロ・マリ(→ウディネーゼ)がいずれもフリーで新天地を求め、他にも8人の若手選手が武者修行を継続し、ひとりが契約満了となっている。
 
 アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』が「成功と失敗」と題した記事で、今冬のクラブの動きを評価。前者については、チームに再合流する望みが潰えていた高給取りのオーバメヤンを"処分"できたことを挙げ、夏に向けて財政面で節約ができることをメリットとしたが、「成功はそれだけ」だったという。

 守備の選手の放出自体は、彼らの貢献度を考えれば大きな問題ではないとする同メディアだが、それによって起きる怪我人が出た際の層の薄さは、チームにとって「極めて重大なリスク」と指摘。そして、最大の失敗はオーバメヤンの代役を獲得できなかったことだとし、久々にトップ4に入るチャンスがあるというのに、クラブがレンタルでのストライカー獲得すら果たせなかったことを責め、経験の乏しいFWばかりで残りのシーズンを乗り切ることを選んだチームが、終盤戦で致命的な事態に陥る可能性があると警告した。
 
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