専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

「黄金世代の終わりだ」ベルギーの早期敗退に母国紙は悲観の声。指揮官は「私の時間は終わった」と退任公表【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.02

デ・ブライネらを中心とした“黄金世代”が躍動してきたベルギー。しかし、最後は彼らが本領を発揮できずに涙をのんだ。(C)Getty Images

デ・ブライネらを中心とした“黄金世代”が躍動してきたベルギー。しかし、最後は彼らが本領を発揮できずに涙をのんだ。(C)Getty Images

 円熟味を増していた欧州の雄が、ワールドカップから姿を消す。現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(F組)最終戦でベルギー代表はクロアチア代表と対戦。スコアレスドローに終わり、よもやのグループ敗退が決まった。

 1勝1敗で迎えた試合を迎えたベルギー。自力での決勝トーナメント進出を決めるべく再三にわたってクロアチアゴールを攻め立てるが、エースのロメル・ルカクがことごとく精彩を欠く。

 60分に放った渾身の右足ショットはポストを直撃。さらに最終盤には押し込むだけの決定的なチャンスで胸トラップをミス……。ハムストリングの故障から回復して間もない影響から、“らしさ”を見せつけられなかった。

 同時刻にキックオフしていたもう一つのカードでモロッコ代表がカナダ代表に2-1と勝利したために、3位が確定した“レッドデビルズ(ベルギー代表の愛称)”。優勝候補にも挙げられていた精鋭軍団の早期敗退に小さくない驚きが広がるなかで、国内メディアでは悲観的な声が上がった。
 

 日刊紙『Nieuwsblad』は「この敗退は時代の終わりを意味するか? そうだ。まず間違いない」と、8年前のブラジル大会から中核を担ってきた選手たちの高齢化を指摘。「2026年に迎える次のワールドカップまでには、黄金世代はほとんど誰一人残っていないだろう」と遅々として進んでいない世代交代の現状を憂いた。

 また、『Le Soir』も「私たちが愛した黄金世代の終わりだ」と銘打った記事内で、「彼らは約10年間に渡って世界を魅了してきた。このカタールでの早期敗退後に巻き起こったファンの失望は、彼らが異様で、不当な期待をしていたからである」と強調。そのうえで「国全体に夢を与えてきた世代を批判で潰すのは不公平であり、不誠実だ」と訴えた。

 試合後の会見でロベルト・マルティネス監督が「私の時間は終わった。最後の試合だと認めざるを得ない」と退任を公表。これによってリスタートを切るベルギーは、次の4年間でいかなるチームに変貌を遂げるのか。いずれにしても、この「ドーハの悲劇」を味わったベテランたちから“新世代”への入れ替えがカギになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「今大会のシンボルだ」大一番直前にスペイン放送局が日本の“善行”を称賛!「彼らの風習には驚きを隠せない」

【関連記事】コスタリカ戦で評価ガタ落ちの日本… GL2節終了後の国別パワーランキング。「弱点はほとんどない」と1位に推されたのは?

【関連記事】日本サポーターの清掃行動に止まぬ賛辞! 英紙は「彼らは人類の救い」と動画を拡散「カタールの人々も衝撃を受けた」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号