大国を次々と飲み込んだ快進撃に、世界が熱視線を向けている。目下、熱戦が続いているカタール・ワールドカップ(W杯)における日本代表だ。
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その勢いは、もはや「まぐれ」ではない。大会前は突破を予想する声は小さかった難敵揃いのグループステージで森保ジャパンは、初戦のドイツ代表戦で逆転勝利をあげると、1勝1敗で迎えたスペイン代表との最終戦も2-1で制した。W杯優勝経験国から勝利を重ねてグループ首位通過という今大会最大と言っていい大番狂わせを演じてみせたのである。
下馬評を覆すようなジャイアントキリングが随所で目立っている今大会にあっても、異彩を放っている日本には、海外の識者も心酔する。トルコの日刊紙『Gazete Duvar』のジャーナリストであるオヌル・エズゲン氏は「日本が敗退するまでワールドカップは誰も安泰ではない」と銘打ったコラムで、こう記した。
「2018年にかなりのトラウマを抱く負け方をした日本は、4年後により組織的になったチームとして現れた。ワールドカップのような短期決戦の心得を熟知しており、下がって守る時間帯と鋭く飛び出すタイミングを誰もが理解している。素晴らしいカウンターアタックチームだ」
決勝トーナメント1回戦で対峙したベルギー代表に2点リードしながらも、後半に逆転されて敗れた前回のロシア大会。後に「ロストフの悲劇」とも言われる日本にとってのショッキングな敗戦を振り返ったエズゲン氏は、「ドイツとスペインを倒してグループを突破することは、タイトルを獲得したぐらいの価値がある」と絶賛。さらに「今の日本は自信を持って勝つことが出来ている」と指摘し、いわゆる欧州組が大半を占めているチーム構成が結果に結びついていると断言した。
「日本人はヨーロッパに集まり、ヨーロッパ・サッカーから多くのことを学んでいる。だが、彼らにいい意味でエゴはない。かつての日本代表はケイスケ・ホンダやヒデトシ・ナカタのようなカリスマを持ったスターを中心にチームを作っていた。しかし、今大会のチームには、際立ったスター選手がいるわけではないがエゴはない。そして成功している。誰もが自分自身と向き合い、互いをよく理解している。ここまでの成功は、そうしたチーム構成が主因と言える」
もっとも、日本が目指すのは史上初のベスト8進出だ。それを理解するエズゲン氏は、次のようにコラムを結んだ。
「『ここなら日本を倒せる』という本命は皆無だ。それぐらいに今の彼らは克服するための対策を講じるのが、難しいチームである。その点で言えば、ラウンド16でモロッコではなくクロアチアと当たったのは良かったと言える。なぜなら、スペインやドイツのようにクロアチアの方が有利と見られているからだ。そういう相手の方が分析力にも長ける日本にとっては望ましいのだ」
構成●THE DIGEST編集部
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「日本人はヨーロッパに集まり、ヨーロッパ・サッカーから多くのことを学んでいる。だが、彼らにいい意味でエゴはない。かつての日本代表はケイスケ・ホンダやヒデトシ・ナカタのようなカリスマを持ったスターを中心にチームを作っていた。しかし、今大会のチームには、際立ったスター選手がいるわけではないがエゴはない。そして成功している。誰もが自分自身と向き合い、互いをよく理解している。ここまでの成功は、そうしたチーム構成が主因と言える」
もっとも、日本が目指すのは史上初のベスト8進出だ。それを理解するエズゲン氏は、次のようにコラムを結んだ。
「『ここなら日本を倒せる』という本命は皆無だ。それぐらいに今の彼らは克服するための対策を講じるのが、難しいチームである。その点で言えば、ラウンド16でモロッコではなくクロアチアと当たったのは良かったと言える。なぜなら、スペインやドイツのようにクロアチアの方が有利と見られているからだ。そういう相手の方が分析力にも長ける日本にとっては望ましいのだ」
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