サッカー王国の次期監督人事を巡る交渉が難航している。
昨年11月に開催された2022年FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会。20年ぶりの優勝を目指したブラジル代表はパリ・サンジェルマンのスタープレーヤーであるネイマールを中心に、リシャルリソン(トッテナム)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、ラフィーニャ(バルセロナ)などを擁し、その圧倒的な攻撃力を武器に予選を難なく突破した。
しかし、優勝候補は準々決勝でクロアチア代表にPK戦でまさかの敗退を喫した。ベスト16に終わった責任を取る形でチッチ監督は退任。現在ブラジル代表指揮官の座は空席となっており、今なお後任探しが続いている。
そんななか、フランスのスポーツ紙『L'EQUIPE』は、元レアル・マドリー監督のジネディーヌ・ジダン氏、カタールW杯でスペイン代表を率いたルイス・エンリケ氏などを後任候補に報道。さらに、ボスニア・ヘルツェゴビナの日刊紙『Dnevni avaz』によると、元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ氏も後任候補の一人として挙がっていることが明らかになった。
多士済々な監督候補が次々挙がるなか、米放送局『ESPN』をはじめ複数の海外メディアによると、ブラジルサッカー連盟(CBF)が現レアル・マドリー監督のカルロ・アンチェロッティ氏の招聘を優先的に目指していると伝えている。
しかし、同氏はこの報道を否定しており「ブラジル代表?私は何も知らないし、ブラジルでどんな報道がされたかも知らない。私はレアル・マドリーの監督で、契約は2024年6月までだ」と付け加えている。
さらに、CBFも現地10日に声明を発表。「レアル・マドリーの監督であるイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏がブラジル代表チームの新しい監督になるというニュースは根拠のないものだ」と述べ、同連盟もアンチェロッティ獲得に関する報道をことごとく否定している。
ところが、翌11日ブラジルのスポーツ専門メディア『UOL SPORT』によると、CBFはアンチェロッティ氏と元ブラジル代表MFカカを、それぞれ代表チームの監督とディレクターに迎えるべく交渉を進めていると報じた。
同記事によると、「アンチェロッティ氏は2024年まで続くレアル・マドリーの監督契約を全うすることに意欲的だが、常にCBFのお気に入りである」としたうえで、「現在は、カカの協力で交渉を再開した」と伝えている。
元ブラジル代表のカカは2003年にACミランに移籍し、当時チームを指揮していたアンチェロッティ監督とともにスクデット(リーグ優勝)、チャンピオンズ・リーグなど多くのタイトルを獲得。そのため、「イタリア人監督との会談ではカカが重要なキーパーソンとなり、ゆくゆくは代表チームのパートナーになる可能性がある」と同メディアは言及している。
ACミランの黄金時代を支えた選手が恩師とともに、今度はセレソン復活に一役買うのか。混沌としてきた次期ブラジル代表監督の座は、一体誰が引き継ぐのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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昨年11月に開催された2022年FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会。20年ぶりの優勝を目指したブラジル代表はパリ・サンジェルマンのスタープレーヤーであるネイマールを中心に、リシャルリソン(トッテナム)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、ラフィーニャ(バルセロナ)などを擁し、その圧倒的な攻撃力を武器に予選を難なく突破した。
しかし、優勝候補は準々決勝でクロアチア代表にPK戦でまさかの敗退を喫した。ベスト16に終わった責任を取る形でチッチ監督は退任。現在ブラジル代表指揮官の座は空席となっており、今なお後任探しが続いている。
そんななか、フランスのスポーツ紙『L'EQUIPE』は、元レアル・マドリー監督のジネディーヌ・ジダン氏、カタールW杯でスペイン代表を率いたルイス・エンリケ氏などを後任候補に報道。さらに、ボスニア・ヘルツェゴビナの日刊紙『Dnevni avaz』によると、元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ氏も後任候補の一人として挙がっていることが明らかになった。
多士済々な監督候補が次々挙がるなか、米放送局『ESPN』をはじめ複数の海外メディアによると、ブラジルサッカー連盟(CBF)が現レアル・マドリー監督のカルロ・アンチェロッティ氏の招聘を優先的に目指していると伝えている。
しかし、同氏はこの報道を否定しており「ブラジル代表?私は何も知らないし、ブラジルでどんな報道がされたかも知らない。私はレアル・マドリーの監督で、契約は2024年6月までだ」と付け加えている。
さらに、CBFも現地10日に声明を発表。「レアル・マドリーの監督であるイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏がブラジル代表チームの新しい監督になるというニュースは根拠のないものだ」と述べ、同連盟もアンチェロッティ獲得に関する報道をことごとく否定している。
ところが、翌11日ブラジルのスポーツ専門メディア『UOL SPORT』によると、CBFはアンチェロッティ氏と元ブラジル代表MFカカを、それぞれ代表チームの監督とディレクターに迎えるべく交渉を進めていると報じた。
同記事によると、「アンチェロッティ氏は2024年まで続くレアル・マドリーの監督契約を全うすることに意欲的だが、常にCBFのお気に入りである」としたうえで、「現在は、カカの協力で交渉を再開した」と伝えている。
元ブラジル代表のカカは2003年にACミランに移籍し、当時チームを指揮していたアンチェロッティ監督とともにスクデット(リーグ優勝)、チャンピオンズ・リーグなど多くのタイトルを獲得。そのため、「イタリア人監督との会談ではカカが重要なキーパーソンとなり、ゆくゆくは代表チームのパートナーになる可能性がある」と同メディアは言及している。
ACミランの黄金時代を支えた選手が恩師とともに、今度はセレソン復活に一役買うのか。混沌としてきた次期ブラジル代表監督の座は、一体誰が引き継ぐのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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