伊東純也が加入3年目の今シーズンも、スタッド・ランスの攻撃を牽引する働きを見せている。昨年7月に監督に就任したルカ・エルスネルが「チャンスメーカーとして常に頼れる選手だ」と賞賛すれば、フランスメディア『Get French Football News』も「主にチャンスメーカーとしての役割を担っている」と評価するように、特に脚光を浴びているのが得点機を生み出す能力で、フランスメディア『L’Union』は昨年12月7日に配信された記事で、「イトウはリーグ・アンでトップの29本のクロスを記録している」と伝えている。
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『Get French Football News』がそのチャンスメーカーとしての働きを支えていると着目するのが、総合的な能力の向上だ。
「イトウはボールの扱い方が秀逸で、相手DFにとっては悪夢のような存在だが、今シーズンはそれに加えて、守備面での貢献度も高水準を維持している。これは日本人コンビを形成しているナカムラ(中村敬斗)にも言えることだが、組み立てにはあまり関与するタイプではないのかもしれない。ただその分、近年、敵陣深い位置でのオフ・ザ・ボールの動きに磨きをかけて、適切なポジション取りができるようになっており、フィニッシュワークの局面でも、チャンスをお膳立てする際にもそれは活かされている。とくに今シーズンは開幕から創造性を発揮して、味方がライン裏のスペースへ抜け出す動きに合わせてスルーパスを供給するシーンが増えている。30代前半となった今でも持ち前のスピードは健在で、相手DFにとって止めるのが難しいアタッカーであり続けている。イトウはランスに加入した当初から、攻撃面での才能が際立っていたが、今シーズンはより完成度の高い選手へと成長を遂げている」
エルスネル監督の信頼は絶大で、「他の選手には、イトウがボールを良い状態で受け取れることを意識してプレーするように伝えている。走ったり動いたりするための十分な時間を与えられるようにね。ファーストタッチがスムーズにできれば、ターンしたり突破したりと次のプレーにスムーズに移行できるし、対峙するDFに対して、コンマ何秒のアドバンテージを得て、裏抜けするチャンスも広がってくる」と明かす。
一方、伊東への注文は、フィニッシュの局面で今以上に脅威になること、だという。「左からチャンスが生まれた場合は、もっと積極的にペナルティエリア内に顔を出してほしい。実際。これまでもその形からいくつもゴールを決めている」と強調する。
ランスは、目下リーグ戦9試合白星なしで、『Get French Football News』はここから巻き返すには、「イトウの活躍が不可欠」と後半戦のキーマンに指名する。エルスネル監督は、伊東の今後のキャリアと展望についてこう力強く語っている。「私は彼に何度も言ってきた。常に150%の力を発揮する姿勢でサッカーに取り組んでいけば、将来、自分の望むクラブでプレーすることができるはずだってね」
中村との関係についても、エルナルス監督は、「遠い国からやって来た場合、同じ文化的な背景を持つチームメイトがいることは日々生活していくうえで重要な支えになる。サッカー選手にとって、それはパフォーマンスに直結する要素の1つにもなる。2人が同じチームにいることは大きな利点だ」と指摘する。
残念ながら、その指揮官は3日、成績不振を理由に解任された。良き理解者だったエルナルス監督の分も――。伊東のさらなる飛躍に期待だ。
文●下村正幸
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エルスネル監督の信頼は絶大で、「他の選手には、イトウがボールを良い状態で受け取れることを意識してプレーするように伝えている。走ったり動いたりするための十分な時間を与えられるようにね。ファーストタッチがスムーズにできれば、ターンしたり突破したりと次のプレーにスムーズに移行できるし、対峙するDFに対して、コンマ何秒のアドバンテージを得て、裏抜けするチャンスも広がってくる」と明かす。
一方、伊東への注文は、フィニッシュの局面で今以上に脅威になること、だという。「左からチャンスが生まれた場合は、もっと積極的にペナルティエリア内に顔を出してほしい。実際。これまでもその形からいくつもゴールを決めている」と強調する。
ランスは、目下リーグ戦9試合白星なしで、『Get French Football News』はここから巻き返すには、「イトウの活躍が不可欠」と後半戦のキーマンに指名する。エルスネル監督は、伊東の今後のキャリアと展望についてこう力強く語っている。「私は彼に何度も言ってきた。常に150%の力を発揮する姿勢でサッカーに取り組んでいけば、将来、自分の望むクラブでプレーすることができるはずだってね」
中村との関係についても、エルナルス監督は、「遠い国からやって来た場合、同じ文化的な背景を持つチームメイトがいることは日々生活していくうえで重要な支えになる。サッカー選手にとって、それはパフォーマンスに直結する要素の1つにもなる。2人が同じチームにいることは大きな利点だ」と指摘する。
残念ながら、その指揮官は3日、成績不振を理由に解任された。良き理解者だったエルナルス監督の分も――。伊東のさらなる飛躍に期待だ。
文●下村正幸
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