2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選は佳境を迎えており、今月は第7・8節のゲームが開催される。出場各国の代表メンバーが発表される中、韓国メディア『スポーツ朝鮮』より帰化選手についてのトピックが報じられており、韓国代表を率いるホン・ミョンボ監督が帰化選手の選出について語ったコメントなどが紹介されている。
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今回のアジア最終予選では、インドネシアや中国などが帰化選手をラインナップに加え、チーム力の強化を図っていることが注目を集めている。3月11日、『スポーツ朝鮮』も「2026年W杯を前に、各国代表が帰化選手のカードを切っている」と指摘。今月の予選に向けての、中国、インドネシア、UAE、カタールといった国々の帰化選手招集の動向を伝えている。
また同メディアは、韓国も今回のメンバー発表までに、ドイツでプレーし、母方に韓国のルーツを持つイェンス・カストロプ(ニュルンベルク)の代表招集が議論されたと説明。結局、今回は見送られたものの、同メディアはサッカーもプレーヤーの選出について「流れが変わってきている」などと論じている。
その上で、3月10日の韓国代表メンバー発表の会見において、ホン・ミョンボ監督が帰化選手についての考えを明らかにした。指揮官の言葉からはチーム作りについての慎重さが窺える。
ホン・ミョンボ監督はカストロプの招集を見送った点については、「欧州視察の際に試合を見た。私が直接話したわけではないが、コーチングスタッフが彼の母親と少し話をした。しかし、プレー面を考慮する以前に、解決すべき問題があまりにも多い。その選手のためにクリアすべき課題が多すぎる」と説いており、帰化選手の起用についての質問でも、以下のように述べている。
「我々は2~3日間の合宿で試合に臨まなければならない状況だ。急激にチームの方向性を変えることは望んでいない。長期的な視点で準備を進めている。今すぐに動くことは考えていない」
加えて同メディアも、「ホン・ミョンボ監督はこれまで『ワンチーム(One Team)』を強調してきた。帰化選手に関する考え方についても、その方針は変わらないようだ」と綴っている。
指揮官の言葉通り、代表活動は時間が限られる中で行なわれる。最終予選も残り4試合となり、本大会出場を目指す各国のチーム作りに関心が高まる。
構成●THE DIGEST編集部
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