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海外サッカー

「チャンスを次々と創っていたラ・レアルが少し恋しい。最近はそうじゃないので」 バスクダービーで奮闘の久保建英に現地メディアは軒並み最高評価

THE DIGEST編集部

2025.05.07

アスレティックとのバスク・ダービーに出場した久保。(C)Getty Images

アスレティックとのバスク・ダービーに出場した久保。(C)Getty Images

 現地時間5月4日に行なわれたラ・リーガ第34節のレアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオは、堅い内容の試合の末に両チームともスコアレスに終わり、2021年以来のドロー決着となった。

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 バスク勢同士によるダービーマッチ、ホームのソシエダでは久保建英が定位置の右サイドで積極的なプレーを見せ、長い距離でのドリブル突破を試みたり、フェイントでマーカーをかわして右足シュートを放ったりと、両チームが精彩を欠く中で見せ場も創り、82分にシェラルド・ベッカーと交代。ボールタッチ53回で、シュート2回(枠内1回、ブロック1回)、パス27回(成功20回)、チャンスメイク1回、ドリブル3回(成功2回)というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 両チーム最多となる7回のファウルを受けた彼(自身のファウルは1回)は、また守備でもタックル2回(成功)、クリア1回、インターセプト2回、ボール奪取6回と奮闘。そして14回もの地上デュエルにおいて、こちらも両チーム最多となる11回の勝利を収め、ラ・リーガ選定のMVPにも選定された。
 
 クラブは公式サイトで、来季の欧州カップ出場権獲得のために勝点3を狙っていたこの試合については「見応えのある魅力的なダービーとはならず、守備が攻撃を上回ってスコアは動かなかった」とネガティブに伝えたが、SNSでは「久保は序盤からビルバオに大きな脅威を与えた」と、背番号14には賛辞を贈っている。

 久保自身は試合後、「引き分けには満足していません。勝点3が欲しかったのに、結果は勝点1止まりでした。残り4試合に向けて何かを変えるべきか? それは残り試合だけでなく、来季のためにも考える必要があります。以前のように試合を支配し、チャンスを次々と創っていたラ・レアルが少し恋しいです。最近はそうじゃないので。ここ数年や今季序盤に比べ、少し苦しんでいます。もっと改善しないと、相手に読まれやすいチームになってしまいます」と、反省の弁を述べた。

 さらに、「勝点が逃げていったという感覚で帰ることになりました。我々には、勇気が足りませんでした。後半はより相手にプレッシャーをかけられたけど、それでも十分じゃなかったということです。前線での決定力が足りていないことが響いていると思います」という彼のコメントも紹介したマドリードのスポーツ紙『MARCA』は、3点満点の採点で両チーム最高タイの「2」をこの日本代表アタッカーに与えている。
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