当事国以外のメディアの多くも、この一戦を高く評価しており、ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は「最初から優位性を示し、信じられないほどの強さを見せるシティに対し、マドリーは最初、答えを見つけられずにいたが、徐々に自信を持って守れるようになり、ベンゼマのプレミアクラスの力で迫った」「CL準決勝では史上最高タイの得点が生まれた」と伝えるとともに、この試合を「本当のサッカーのセレブレーション」と表現し、「４-３の試合は多くの見どころを提供した」と綴っている。

　一方、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「素晴らしい」「超壮観」「非常にハイレベル」といった誉め言葉を並べ、自国のストライカーであるベンゼマの活躍をよりフィーチャーするとともに、「タイムアップを迎えたことは非常に残念だ。“ショー”は非常に美しく、この時間が決して止まってほしくなかった……」という表現で、試合の見事さを伝えた。
  　欧州だけでなく、米国のスポーツ専門メディア『Sports Illustrated』は「シティとマドリーは、試合開始２分から終了の瞬間まで、ここ数年の記憶の中で最もスリリングなCLノックアウトラウンドステージの試合のひとつを、ファンに提供した」と報じている。

　なお、イタリアでもこの試合は大きな注目を集め、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は「７つのゴールが生まれたクレイジーな試合」と伝え、「両チームともに決勝戦進出に値する」と称賛したが、今季も早々に全チームがCLで敗退を喫した国らしく、この一戦とセリエAの試合との比較で自国のサッカーを卑下するファンのSNS上の投稿（ミーム）を紹介する記事も掲載した。

　最後に、バルセロナ贔屓で知られるスペインのスポーツ紙『SPORT』は、「我々よりはるかに優れている」マドリーの試合を受け、まず「カタルーニャ人は欧州での失敗の苦い味に慣れてしまった。これまで受けた屈辱により、CLは真の悪夢に変わった」とバルサの現状を嘆き、宿敵が一戦目を落としたことを喜ぶどころか、そのハイレベルなプレーにますます失望を深め、「３-４の敗戦は、マドリーが決勝進出や欧州制覇を夢見ることを可能にした。これでは意味がない……」と、あまりに正直すぎる心情を吐露している。

構成●THE DIGEST編集部

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