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日本代表

三笘薫のドリブル突破はなぜ封じられ始めたのか? 相手の徹底マークだけではない原因… 現地メディアがブライトンの戦術から探る

THE DIGEST編集部

2023.02.21

 また、『VAVEL』スペイン版は、三笘について、カタール・ワールドカップで母国アルゼンチン代表の優勝に貢献したMFアレクシス・マク・アリステルが1月に遅れてチームに合流した後、彼がより高度な役割を演じるようになるにつれて、この日本代表選手のパフォーマンスが著しく低下したことに注目し、その原因を以下のように綴っている。
 
「ブライトンは攻守の切り替えを含めてプレー全般がスローとなり、これはオーバーロード(一定のゾーンに多くの選手が集中して連係する)の状態が少なくなることを意味する。その結果、三笘が相手DFと1対1となる場面が少なくなり、チームは彼の良さを引き出したり、ドリブルの成功率を高めたりすることができなくなっている」

 同メディアは、三笘の役割をこなせる他の選手として、ジェレミー・サルミエント、パスカル・グロスの名前を挙げており、今後、対策を講じてくる相手に対して三笘が効果的なプレーが見せられなくなった場合には、こうした代役の起用があり得るということを示唆している。

 ブライトンの攻撃の要と認識されたがゆえの徹底マークに、この2試合は自慢の突破が鳴りを潜めた三笘だが、彼自身はそれでも縦へのドリブルにこだわりを持っており、実際にそれが炸裂した際にはチームに大きなチャンスをもたらすことができる。この最大の武器を活かし続けるには、彼の努力や工夫だけでなく、戦術の変化や向上も必要となってくる。ロベルト・デ・ゼルピ監督の采配、起用法も含め、ここからの動向が非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
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