もっとも、同議長は「金が全てのサッカー界で、今や代表は魅力を失ってしまったが、もしかするとガットゥーゾが再び青いユニホームの重みを取り戻してくれるかもしれない」と期待も寄せ、「代表チームを愛しているなら、ガットゥーゾとアッズーリには幸運を祈るべきだ。後から文句を言っても仕方ない」とエールを贈ったが、今回の人事を受け入れず、徹底的にこき下ろすメディアも存在する。
ローマの日刊紙『il Fatto Quotidiano』は、「ガットゥーゾには、これまでの監督キャリアで目立った実績もなければ、戦術的な特徴も乏しい。それでも『祖国を救う者』として祭り上げられた。つまり、敗北した場合に責任を押し付ける“新たな言い訳”にされているようなものだ。ひとつ言えるのは、イタリア代表という『役職』は、もはや三流ポジションに成り下がってしまったという事実である」と厳しい批判を展開している。
「闘志があることと、2006年の良き思い出だけで『救世主』に選ばれたガットゥーゾ。しかし、過去にW杯で勝った選手に頼れば、またW杯に出られるなんていう考えは幻想にすぎない。今やイタリアは“かつての強豪”でしかなく、格下とされていた国々にも怖がられなくなっている。そして、そうした現実に向き合う哲学もなければ、サッカー界を立て直すビジョンもない。サッカー連盟が、迷走の末にすがりついたのが『顔の知られたOBたち』だったというだけだ」
アッズーリの監督人事を「セリエAの下位クラブにおける監督市場と同じレベル」と切り捨て、「2026年の北中米大会に出場できなくても、何ら驚きはない」と綴った同メディアは、「かつては優れた監督だったルチャーノ・スパレッティが、代表では結果を残せなかったのとは裏腹に、今回、クラブで並の評価しかなく、代表監督としては不十分とされるガットゥーゾが、“案外”まともな監督になってくれることを祈るしかない」と皮肉を込めて記事を締めた。
ちなみに国外メディアからも、ガットゥーゾの登用には驚きや疑問の反応が示されており、フランスのサッカー専門サイト『maxifoot.fr』は「ガットゥーゾの就任には、当然ながら疑問の声も上がっている。というのも、ここ最近の彼の指導歴を見ると、バレンシア、マルセイユ、そしてハイデュク・スプリトと、いずれも印象は期待外れか、せいぜい『まずまず』といった程度だったから」と綴り、『SO FOOT』はこちらも皮肉まじりにこの件を伝えている。
「グラビーナ会長は、これまでどのクラブでも1年半以上、仕事が続いたことのない“問題児”を理解した上で、新たな指揮官として迎え入れた。ガットゥーゾの頭文字『GG』は、フランス語で『ビッグマウス、口の達者な者たち』を表わす『Grandes Gueules』と同じだが、頭文字だけでなく、両者の“戦う姿勢”も同じである」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】イタリア代表が臨んだW杯予選、ノルウェー戦とモルドバ戦のハイライト!
【記事】大激戦のCL準決勝、インテルとバルセロナの“紙一重の差”「守備における個のクオリティー不足が露呈し、それが直接的な敗因となったのは象徴的」【現地発コラム】
【記事】パリSGに0-5と歴史的大敗…圧倒的強度のプレッシングに「手も足も出なかった」インテル、「しかし、今シーズンの評価はむしろ…」【現地発コラム】
ローマの日刊紙『il Fatto Quotidiano』は、「ガットゥーゾには、これまでの監督キャリアで目立った実績もなければ、戦術的な特徴も乏しい。それでも『祖国を救う者』として祭り上げられた。つまり、敗北した場合に責任を押し付ける“新たな言い訳”にされているようなものだ。ひとつ言えるのは、イタリア代表という『役職』は、もはや三流ポジションに成り下がってしまったという事実である」と厳しい批判を展開している。
「闘志があることと、2006年の良き思い出だけで『救世主』に選ばれたガットゥーゾ。しかし、過去にW杯で勝った選手に頼れば、またW杯に出られるなんていう考えは幻想にすぎない。今やイタリアは“かつての強豪”でしかなく、格下とされていた国々にも怖がられなくなっている。そして、そうした現実に向き合う哲学もなければ、サッカー界を立て直すビジョンもない。サッカー連盟が、迷走の末にすがりついたのが『顔の知られたOBたち』だったというだけだ」
アッズーリの監督人事を「セリエAの下位クラブにおける監督市場と同じレベル」と切り捨て、「2026年の北中米大会に出場できなくても、何ら驚きはない」と綴った同メディアは、「かつては優れた監督だったルチャーノ・スパレッティが、代表では結果を残せなかったのとは裏腹に、今回、クラブで並の評価しかなく、代表監督としては不十分とされるガットゥーゾが、“案外”まともな監督になってくれることを祈るしかない」と皮肉を込めて記事を締めた。
ちなみに国外メディアからも、ガットゥーゾの登用には驚きや疑問の反応が示されており、フランスのサッカー専門サイト『maxifoot.fr』は「ガットゥーゾの就任には、当然ながら疑問の声も上がっている。というのも、ここ最近の彼の指導歴を見ると、バレンシア、マルセイユ、そしてハイデュク・スプリトと、いずれも印象は期待外れか、せいぜい『まずまず』といった程度だったから」と綴り、『SO FOOT』はこちらも皮肉まじりにこの件を伝えている。
「グラビーナ会長は、これまでどのクラブでも1年半以上、仕事が続いたことのない“問題児”を理解した上で、新たな指揮官として迎え入れた。ガットゥーゾの頭文字『GG』は、フランス語で『ビッグマウス、口の達者な者たち』を表わす『Grandes Gueules』と同じだが、頭文字だけでなく、両者の“戦う姿勢”も同じである」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】イタリア代表が臨んだW杯予選、ノルウェー戦とモルドバ戦のハイライト!
【記事】大激戦のCL準決勝、インテルとバルセロナの“紙一重の差”「守備における個のクオリティー不足が露呈し、それが直接的な敗因となったのは象徴的」【現地発コラム】
【記事】パリSGに0-5と歴史的大敗…圧倒的強度のプレッシングに「手も足も出なかった」インテル、「しかし、今シーズンの評価はむしろ…」【現地発コラム】
関連記事
- ラウタロのゴールで追いついたインテルがモンテレイと1-1、キブ新監督はインザーギ前監督と同じ3-5-2で初陣【クラブW杯】
- 「火の中に飛び込む覚悟だ」 イタリア代表の再生に挑むガットゥーゾ新監督に国内メディアが期待! 彼が「アッズーリ」にもたらすもの、戦法は!?
- 「インテルの頭上に幾分かの暗雲」モンテレイとのドローに伊紙が危機感、GS突破に向けて「次の浦和戦が重要」と強調【クラブW杯】
- バルサ、新GK獲得に近づく! テア・シュテーゲンの“不満分子化”を懸念も、地元メディアは「数年先を見据えた賢明な判断」と高評価
- バイエルンのセミプロ相手の10発大勝劇を英紙が痛烈皮肉!「W杯では52年、クラブW杯では2試合目で実現した」一方で大会に「価値」を見出すメディア