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海外テニス

約1カ月ぶりのツアー大会参戦でアルカラスが手応え!「自分が進化していくのを実感できている」<SMASH>

中村光佑

2025.08.15

ウインブルドンでは準優勝に終わったため連勝記録はストップしたが、約1カ月ぶりの実戦となるシンシナティでは素晴らしいパフォーマンスを披露しているアルカラス。(C)Getty Images

ウインブルドンでは準優勝に終わったため連勝記録はストップしたが、約1カ月ぶりの実戦となるシンシナティでは素晴らしいパフォーマンスを披露しているアルカラス。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート/ATP1000)で順調に勝ち進んでいる世界ランキング2位のカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)が、自身のパフォーマンスに対する手応えを語っている。

 先月初めに行なわれた四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)の決勝でライバルのヤニック・シナー(イタリア/現1位)に敗れて大会3連覇を逃し、5月の「イタリア国際」(クレーコート/ATP1000)優勝から続いていたマッチ連勝記録も24でストップしたアルカラス。彼にとっては今大会が約1カ月ぶりの実戦となったが、しばしの休養で心身をリフレッシュしたことが奏功し、ここまでは素晴らしいパフォーマンスを見せている。

 初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)でフルセットの接戦の末に元世界23位のダミール・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ/現56位)を破ると、3回戦では22歳の期待の新鋭ハマド・メジェドビッチ(セルビア/同72位)にストレート勝ち。そして現地13日に行なわれた4回戦ではラッキールーザー(欠場者の発生により予選敗者が本戦に繰り上がる措置)のルカ・ナルディ(イタリア/同98位)に6-1、6-4で快勝し、2年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

 現地15日に予定されている準々決勝では第9シードで元5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現11位)との注目の対決を迎える。

「間違いなく今大会で一番良い試合ができたと思う」。ナルディ戦を満足気に振り返ったアルカラスはこう続ける。
 
「今週初めにも言ったけど、僕の目標は練習ごと、そして試合ごとに少しずつ良くなっていくことだ。今は日を追うごとにそれを実現できていると思うし、自分のプレーを誇りに思っている。今大会も自分が進化していくのを実感できているのは本当に素晴らしいこと。今日もショットの感覚や動きがとても良かったから、非常に満足している」

 会見では選手がよく聞かれる“コート内外での過ごし方のバランス”についても尋ねられたが、この質問に22歳は「簡単なことではないけど、その両方で“楽しみ”を見出すことが良いプレーをするための鍵だと思う」と回答。それは「人によって違う」ものの、「それぞれが自分なりのバランスを見出すことができるはず」と自身の考えを示した。

「コート内外でバランスを取ることは僕にとっては不可欠だ。それを実行することがフレッシュさを保つためには必要だと考えている。特に実戦に戻って、今回のような大きな大会で良いプレーをするには強い意欲と闘志が求められる。そのためには練習からモチベーションを保つことが大事で、それが試合での好パフォーマンスにつながる。だからその2つのバランスは成功のために欠かせないものだと思う」

 ここ最近のアルカラスの好調ぶりは、まさしくそのバランスをうまく保てている証拠だろう。今大会での優勝も大いに期待できそうだ。

文●中村光佑

【画像】アルカラスがシナーと激闘を繰り広げたウインブルドン決勝フォトギャラリ―

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