男子テニス元世界王者のジミー・コナーズ(アメリカ/73歳)が、38歳になってもなお世界のトップで戦い続けるノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランキング4位)を称賛した。昨年来、カルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とヤニック・シナー(イタリア/同2位)の二強時代が続くなか、コナーズは若手たちのさらなる奮起も促した。
自身のポッドキャストで、レジェンドはこう語っている。
「興味深いのは、ジョコビッチより上のレベルで目立った存在感を放っているのが2人しかいないということだ。これはクレイジーだよ。だから若手はもっと力をつけないといけない。最大限の敬意を込めて言うが、さもなければ、アルカラスとシナー、アルカラスとシナー、という流れが続くだろう。実際に過去8大会のグランドスラムは全てこの2人が分け合った。フェデラーとナダルの時代には、そこにジョコビッチがいてマリーも加わった。入れ替わりで加わる存在がいたからこそ、もっとエキサイティングになったんだ」
ジョコビッチは今季も四大大会全てでベスト4という安定した好成績を残した。しかし、アルカラスとシナーに対しては突破口を見いだせず、全米オープン準決勝ではアルカラスに完敗。それでも闘志を失うことなく、むしろ3セットマッチに勝機を感じている。以前は「2週間のマスターズは長すぎて楽しめない」と漏らしていたが、ニューヨークでの敗戦を経て、挑戦の場を広げる決断を下したのだ。
来週開幕する「上海マスターズ」(10月1日~12日/中国・上海)への参戦を表明したジョコビッチは、打倒二強への意欲を語った。
「1週間で終わる大会やマスターズ大会でのベスト・オブ・スリーの試合形式の方が、より自分にチャンスがあると思うんだ。だから、それが彼ら(アルカラスとシナー)との対戦では自分にとって有利に働くかもしれないね」
もちろん、「上海マスターズ」にはアルカラスとシナーも出場予定だ。全米オープン決勝で勝利したアルカラスは「ジャパンオープン」(9月24日~30日/東京・有明)から、敗れて王座を譲ったシナーは「中国オープン」(9月25日~10月1日/中国・北京)から、アジアシーズンをスタートさせる。
シナーは、「再び競い合えるのは素晴らしいことだ。全米後に休養を取って、心身ともに最高の状態だと感じている。ここ中国で再び戦えることにワクワクしているし、できる限り適応していきたい」と意気込みを語った。
ツアーを支配するシナーとアルカラスに、依然として挑み続けるジョコビッチ。二強に割って入る新たな存在の登場も待望されている。果たして、上海でその可能性を見せるのは、誰なのだろうか。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ジョコビッチはじめ、2025全米オープンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
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自身のポッドキャストで、レジェンドはこう語っている。
「興味深いのは、ジョコビッチより上のレベルで目立った存在感を放っているのが2人しかいないということだ。これはクレイジーだよ。だから若手はもっと力をつけないといけない。最大限の敬意を込めて言うが、さもなければ、アルカラスとシナー、アルカラスとシナー、という流れが続くだろう。実際に過去8大会のグランドスラムは全てこの2人が分け合った。フェデラーとナダルの時代には、そこにジョコビッチがいてマリーも加わった。入れ替わりで加わる存在がいたからこそ、もっとエキサイティングになったんだ」
ジョコビッチは今季も四大大会全てでベスト4という安定した好成績を残した。しかし、アルカラスとシナーに対しては突破口を見いだせず、全米オープン準決勝ではアルカラスに完敗。それでも闘志を失うことなく、むしろ3セットマッチに勝機を感じている。以前は「2週間のマスターズは長すぎて楽しめない」と漏らしていたが、ニューヨークでの敗戦を経て、挑戦の場を広げる決断を下したのだ。
来週開幕する「上海マスターズ」(10月1日~12日/中国・上海)への参戦を表明したジョコビッチは、打倒二強への意欲を語った。
「1週間で終わる大会やマスターズ大会でのベスト・オブ・スリーの試合形式の方が、より自分にチャンスがあると思うんだ。だから、それが彼ら(アルカラスとシナー)との対戦では自分にとって有利に働くかもしれないね」
もちろん、「上海マスターズ」にはアルカラスとシナーも出場予定だ。全米オープン決勝で勝利したアルカラスは「ジャパンオープン」(9月24日~30日/東京・有明)から、敗れて王座を譲ったシナーは「中国オープン」(9月25日~10月1日/中国・北京)から、アジアシーズンをスタートさせる。
シナーは、「再び競い合えるのは素晴らしいことだ。全米後に休養を取って、心身ともに最高の状態だと感じている。ここ中国で再び戦えることにワクワクしているし、できる限り適応していきたい」と意気込みを語った。
ツアーを支配するシナーとアルカラスに、依然として挑み続けるジョコビッチ。二強に割って入る新たな存在の登場も待望されている。果たして、上海でその可能性を見せるのは、誰なのだろうか。
構成●スマッシュ編集部
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