現在のテニス界では、チームが大きくなってきています。以前は選手とコーチの2人でしたが、そこにトレーナーやメンター、エージェントも加わってきました。賞金も上がっているため資金面でもチームのメンバーを増やすことに問題がなく、効率が良くなり好循環が生まれることがわかっています。
例えば、女子1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)のチームのトレーナーはムードメーカーになっていますし、2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)にはスポーツサイコロジストが加わっています。心理学者はシフィオンテクと信頼関係が強い理解者でしょう。友達と言える状態かはわかりませんが、心に寄り添ってくれる存在はツアーを回る上で必要です。
それがコーチの場合もあります。特に日本では1人で何役もこなせないと長く続かないこともありますから、その役割をコーチが担うことも珍しくありません。そうなると、コーチとしての本来の役割に加えて、航空券やホテルの変更をするなどの実務や、心を支える部分など、1人で多くのことをすることになります。
その場合、コーチを変更することは、選手にとってとても大きな決断になってきます。加えて、多くの部分をカバーしてくれるコーチを探すのは大変でもあるでしょう。コーチ変更がかなりの負担になります。
チームメンバーが増えて役割分担ができていれば、コーチを変えても他の部分が変わらないわけですから、変化を加えたい時に、コーチ変更を以前よりも前向きに捉えつつ、不安要素は抑えられるようになっているわけです。
ただ問題点は日本人で言うならばツアーコーチが多くないことです。選手がコーチを変えたいにしてもツアーを回ってくれるコーチがいないと言う現実があるのも事実です。
選手の心に寄り添う役割を家族が担っている場合があります。家族がチームに入るかどうかは、それぞれ選手の家族関係や、家族のテニスに関するバックグラウンドも関係してくるため一概には言えません。ただ、誰であっても、心の安定を担える存在がいることは、勝ち負けが常にあるツアーでは必要でしょう。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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チームメンバーが増えて役割分担ができていれば、コーチを変えても他の部分が変わらないわけですから、変化を加えたい時に、コーチ変更を以前よりも前向きに捉えつつ、不安要素は抑えられるようになっているわけです。
ただ問題点は日本人で言うならばツアーコーチが多くないことです。選手がコーチを変えたいにしてもツアーを回ってくれるコーチがいないと言う現実があるのも事実です。
選手の心に寄り添う役割を家族が担っている場合があります。家族がチームに入るかどうかは、それぞれ選手の家族関係や、家族のテニスに関するバックグラウンドも関係してくるため一概には言えません。ただ、誰であっても、心の安定を担える存在がいることは、勝ち負けが常にあるツアーでは必要でしょう。
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