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海外テニス

ガウフがデビュー以来の“良き先輩”ペグラとの決勝初対決を制し武漢OP制覇!「あなたと戦えたことがうれしい」<SMASH>

中村光佑

2025.10.13

ガウフ(左)が「ツアーに参加し始めた頃から温かく迎えてくれた」と感謝するペグラ(右)と初めてツアー決勝で対戦。接戦を制し武漢OP初優勝を飾った。(C)Getty Images

ガウフ(左)が「ツアーに参加し始めた頃から温かく迎えてくれた」と感謝するペグラ(右)と初めてツアー決勝で対戦。接戦を制し武漢OP初優勝を飾った。(C)Getty Images

 女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「武漢オープン」(10月6日~12日/中国・武漢/ハードコート)は大会最終日の現地12日にシングルス決勝を実施。第3シードで世界ランキング3位のココ・ガウフ(アメリカ/21歳)が、第6シードで同6位のジェシカ・ペグラ(アメリカ/31歳)を6-4、7-5で下し、同大会初優勝並びにツアー11勝目を飾った。

 10歳差ながら友人同士で元ダブルスパートナーでもある両者。シングルスでは今回が7度目の顔合わせで、過去の対戦成績はガウフが2勝4敗と負け越している。

 しかし今回はガウフが序盤から主導権を握り、第2ゲームで先にブレークして4-1とリード。そこからペグラに3ゲームを連取されて追いつかれたが、デュースにもつれ込んだ第9ゲームをガウフがキープして5-4とすると、続く第10ゲームでブレークを奪い、接戦の末に第1セットを先取した。

 第2セットは一転、ペグラに0-3と先行され、第7ゲームでも痛いサービスダウンを喫したガウフだったが、リターンゲームで再三のブレークに成功し、5-5のイーブンに。そして迎えた終盤の第12ゲームでもブレークを果たし、1時間42分の熱戦に終止符を打った。
 
 わずか51分で勝利した内島萌夏(91位)との2回戦(シード勢は1回戦免除)から全てストレート勝ちを収め、2014年の大会創設以来、1セットも落とさずに武漢オープンを優勝した初めての女子選手となったガウフ。またこの結果昨年の「中国オープン」(北京/ハード)に続いて同国開催のWTA1000大会を制し、17年のカロリーヌ・ガルシア(フランス/元4位/現317位)以来、北京と武漢の両大会でタイトルを獲得するという史上2人目の快挙も成し遂げた。

 試合後の表彰式でガウフは、ペグラがベスト4に進出した先の中国オープン2回戦から今大会準決勝まで8試合連続でフルセットを戦ったことを踏まえ、「あなたは“スリーセット・クイーン”なので、今日はファイナルセットに持ち込まれないように頑張りました。もしそうなっていたら、あなたが勝ちそうだったから(笑)」とユーモラスにコメント。その上でキャリア初期からの“良き理解者”へ向け、感謝と祝福の言葉をこう口にした。

「あなたは私がツアーに参加し始めた頃から優しく接してくれ、温かく迎えてくれた1人でした。それは私にとって本当に大きな意味を持っているので、感謝しています。ツアー決勝でついにあなたと戦えたことがうれしいし、これからも何度も対戦できるといいなと思います。本当におめでとう。そしてありがとう」

 ガウフの次戦はタイトル防衛が懸かるシーズン最終戦「WTAファイナルズ・リヤド」(11月1日~8日/サウジアラビア・リヤド/ハード)。今回の圧巻の優勝を経て、充実の1年を締めくくる大一番へと向かう。

文●中村光佑

【動画】ガウフがペグラを下して初優勝を飾った武漢オープン決勝ハイライト

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