男子テニス元世界ランキング13位のニック・キリオス（オーストラリア）が、元ラグビーオーストラリア代表のジョシュ・マンスール氏によるポッドキャスト番組『The Unscripted Show』に出演。自身の現状と、今後のキャリアについて語った。

　度重なる故障を乗り越え、今季の開幕戦となる「ブリスベン国際」で約１年半ぶりに実戦に復帰したキリオス。その後、「全豪オープン」、「BNPパリバ・オープン」、「マイアミ・オープン」に出場したが、戦績は１勝４敗で振るわず、以降は公式戦に出場していない。

　現在のケガの状態が気になるところだが、キリオスはポッドキャストで「ほぼ毎日トレーニングと練習はしている。ただ公式戦に出ていないだけだ」と、プレーできる状態まで回復していることを明かしている。
  　今季の全豪オープンで初戦敗退を喫した後の記者会見では、「俺は現実主義者だ。もうここ（全豪）でシングルスをプレーすることはないと思う」と引退示唆ともとれる発言をしていたが、今回は「おそらく、何らかの形で全豪オープンには出場するだろう」と語り、母国の大舞台でプレーする姿をもう一度見せてくれるようだ。

　ただし、やはり引退が近いことには変わりない様子だ。キリオスは「これほどのケガを抱えている今、テニスキャリアの終盤に差し掛かっていることは自覚している。もう６～９カ月も離脱するような手術を受けたくはない」とコメント。

　さらに「どの大会に出場するかはまだはっきりしていないが、少なくとも全豪オープンではもう一度別れを告げるつもりだよ」として、来シーズンでの引退を示唆している。

構成●スマッシュ編集部

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