ラケットインプレッションの2回目は、プリンス、テクニファイバー、プロケネックスの3社を取り上げる。プリンスがハイテク素材を打ち出したかと思えば、テクニファイバーは女性専用を訴求。そしてプロケネックスからは名機の復活だ。THE DIGEST WEB編集部が試打してみた!
●テスター
・保坂明美 テニス歴20年以上/中上級レベル。テニス雑誌「スマッシュ」元編集長
・前道隆位 テニス歴14年/上級レベル。小学生からテニスを始め、大学まで体育会でテニス漬けの毎日を送った。現在THE DIGEST編集部員
プリンスは昨秋発売のBEASTを試打! 写真:田中研治
誌打ラケット
◆Prince BEAST 100◆ ※詳細スペックは記事の最後に
つぶすスピンで鋭い球が打てるから、現代風のプレースタイルにマッチ!
「ビースト」の特徴を、改めてさらっておこう。リボン状に編み上げたスウェーデン製の高品質カーボン「テキストリーム」をベースに開発。接着剤をほとんど使わずに成形できるから、軽量で、なおかつ強さ、薄さを求めることを可能にした。この「テキストリーム」に、同じ重さであれば引っ張り強度が鋼鉄に比べて5倍優れるスーパー繊維「トワロン」をコンポジットしている。
さてテスターを務める2人から出てきた共通のワードは、「つぶす」だった。「緩いスイングで回転をかければそれなりにかかるが、そういうスピンよりも、ボールをつぶすスピンのほうが、ラケットの良さを引き出せそう」と保坂が言えば、前道も「厚い当たりで打ったときに鋭い球がいった。ボールをつぶしてガンガン打ち込みたい方に」と呼応する。昔の、こすって回転をかけるクラシカルなスタイルではなく、ボールをつぶす打ち方でスピンをかける現代風のプレースタイルにマッチする。
それでいて、弾きが鋭い印象だ。そのフィーリングについて2人は「あっさりした打球感で、球離れがかなり早い」(前道)、「パンと当てる時の打ち心地が快適だった。打球感は鋭くシャープで、飛び出す感じがある」(保坂)とそれぞれ形容した。
つまり、つぶすスピンでショットの安定性と威力を高めつつ、高速レスポンスのシャープな弾きでボールスピードを速めることもできる。
また具体的な根拠はないが、「100平方インチだけど、なぜだか面が大きく感じ、頼りになるラケットだった」と保坂。プレーヤーは案外、こういうスペックには表れない使用感に、相性の良さを覚えるのかもしれない。
「ビースト」シリーズには、グロメットレスとした「New O-Port」搭載モデルもあり、こちらはストリングのたわみが大きくなり、打感の柔軟化やパワーアップ、あるいはスイングスピードの加速効果などが期待される。無論「5月に発売される『ビースト98』も楽しみ」(保坂)である。
(※プリンスラケット名)
◆BEAST 100(ビースト 100)◆
●価格/\34,000+税
※専用スライディングバッグ付
●フレーム全長/27inch
●平均ウェイト/300g、280g
●素材/カーボン+テキストリーム×トワロン
●フェイス面積/100inch²
●ストリングパターン/16×19
●フレーム厚/24-26-23㎜
●グリップサイズ/1、2(300gは3もあり)、
●平均バランスポイント/300g=320㎜、280g=330㎜、
●推奨テンション/300g=48+-5ポンド、280g=47+-5ポンド
●テスター
・保坂明美 テニス歴20年以上/中上級レベル。テニス雑誌「スマッシュ」元編集長
・前道隆位 テニス歴14年/上級レベル。小学生からテニスを始め、大学まで体育会でテニス漬けの毎日を送った。現在THE DIGEST編集部員
プリンスは昨秋発売のBEASTを試打! 写真:田中研治
誌打ラケット
◆Prince BEAST 100◆ ※詳細スペックは記事の最後に
つぶすスピンで鋭い球が打てるから、現代風のプレースタイルにマッチ!
「ビースト」の特徴を、改めてさらっておこう。リボン状に編み上げたスウェーデン製の高品質カーボン「テキストリーム」をベースに開発。接着剤をほとんど使わずに成形できるから、軽量で、なおかつ強さ、薄さを求めることを可能にした。この「テキストリーム」に、同じ重さであれば引っ張り強度が鋼鉄に比べて5倍優れるスーパー繊維「トワロン」をコンポジットしている。
さてテスターを務める2人から出てきた共通のワードは、「つぶす」だった。「緩いスイングで回転をかければそれなりにかかるが、そういうスピンよりも、ボールをつぶすスピンのほうが、ラケットの良さを引き出せそう」と保坂が言えば、前道も「厚い当たりで打ったときに鋭い球がいった。ボールをつぶしてガンガン打ち込みたい方に」と呼応する。昔の、こすって回転をかけるクラシカルなスタイルではなく、ボールをつぶす打ち方でスピンをかける現代風のプレースタイルにマッチする。
それでいて、弾きが鋭い印象だ。そのフィーリングについて2人は「あっさりした打球感で、球離れがかなり早い」(前道)、「パンと当てる時の打ち心地が快適だった。打球感は鋭くシャープで、飛び出す感じがある」(保坂)とそれぞれ形容した。
つまり、つぶすスピンでショットの安定性と威力を高めつつ、高速レスポンスのシャープな弾きでボールスピードを速めることもできる。
また具体的な根拠はないが、「100平方インチだけど、なぜだか面が大きく感じ、頼りになるラケットだった」と保坂。プレーヤーは案外、こういうスペックには表れない使用感に、相性の良さを覚えるのかもしれない。
「ビースト」シリーズには、グロメットレスとした「New O-Port」搭載モデルもあり、こちらはストリングのたわみが大きくなり、打感の柔軟化やパワーアップ、あるいはスイングスピードの加速効果などが期待される。無論「5月に発売される『ビースト98』も楽しみ」(保坂)である。
(※プリンスラケット名)
◆BEAST 100(ビースト 100)◆
※専用スライディングバッグ付
●フレーム全長/27inch
●平均ウェイト/300g、280g
●素材/カーボン+テキストリーム×トワロン
●フェイス面積/100inch²
●ストリングパターン/16×19
●フレーム厚/24-26-23㎜
●グリップサイズ/1、2(300gは3もあり)、
●平均バランスポイント/300g=320㎜、280g=330㎜、
●推奨テンション/300g=48+-5ポンド、280g=47+-5ポンド