「三菱 全日本テニス選手権94th」第8日は11月2日(土)、東京・有明コロシアム/有明テニスの森公園コートで、女子シングルス決勝、男子シングルス準決勝、女子ダブルス準決勝が行なわれた。
女子の決勝は、「めっちゃ優勝したい」と言っていた第5シードの本玉真唯(島津製作所)が、4-6、6-1、6-1で、2年ぶりの決勝の舞台となる秋田史帆(橋本総業HD)を制して、初の戴冠となった。
第1セットは秋田に先取されたが、第2セットから「同じコースに打って、ここがミスするところなんだな」と冷静に見極め、自分からストレートに展開したり、ネットへとつなげるプレーを加えてリードした。秋田に先に展開された時には、足を使い、守備力の高さを見せた。
ファイナル2-0リードで迎えた3ゲーム目は、9度のデュースが繰り返される重要なゲームとなったが、その時は我慢のテニスで、相手のミスを誘いブレークに成功。流れを相手に渡さず勝利を引き寄せた。 第2セット以降に本玉が見せたプレーは、まさにこの数年で成長した部分だ。ジュニア時代の本玉は得意のフラットで打ち込んでいくタイプだったが、将来を見据えてスピンをプレーに加えていくことに着手。一時はスピン過多になったりと、プレースタイルが定まらない時期があった。
そんな時に神尾米コーチと比嘉ジャイミー幸男コーチがいる、狛江ローンテニスクラブに拠点を移す。戦術について学び、ボールをコートに入れてコントロールする我慢のテニスを身に付け、「きつい練習も走るトレーニング」もやってきた。すぐには結果に結びつかなかったが、コーチたちに「いつかチャンスは来るから」と励まされて、つらい時期を乗り越えたのだ。
優勝後、すぐにチームの元に駆け寄り、ハグをして喜びを分かち合った時には、涙がこぼれた。18年5月にプロに転向してからやっと手にした優勝だった。
現在WTA378位の本玉の夢は、「グランドスラムに出ること」と言う。そんな彼女にとって、「攻撃できて、守れる足がある。相手のミスを誘える」プレーが自分に合っていると確認できたことは、結果と同じぐらい、これからの大きな財産となるだろう。「ITFのどこかで優勝すれば…」と、グランドスラム出場は夢というよりも、想像できる未来となってきている。
女子の決勝は、「めっちゃ優勝したい」と言っていた第5シードの本玉真唯(島津製作所)が、4-6、6-1、6-1で、2年ぶりの決勝の舞台となる秋田史帆(橋本総業HD)を制して、初の戴冠となった。
第1セットは秋田に先取されたが、第2セットから「同じコースに打って、ここがミスするところなんだな」と冷静に見極め、自分からストレートに展開したり、ネットへとつなげるプレーを加えてリードした。秋田に先に展開された時には、足を使い、守備力の高さを見せた。
ファイナル2-0リードで迎えた3ゲーム目は、9度のデュースが繰り返される重要なゲームとなったが、その時は我慢のテニスで、相手のミスを誘いブレークに成功。流れを相手に渡さず勝利を引き寄せた。 第2セット以降に本玉が見せたプレーは、まさにこの数年で成長した部分だ。ジュニア時代の本玉は得意のフラットで打ち込んでいくタイプだったが、将来を見据えてスピンをプレーに加えていくことに着手。一時はスピン過多になったりと、プレースタイルが定まらない時期があった。
そんな時に神尾米コーチと比嘉ジャイミー幸男コーチがいる、狛江ローンテニスクラブに拠点を移す。戦術について学び、ボールをコートに入れてコントロールする我慢のテニスを身に付け、「きつい練習も走るトレーニング」もやってきた。すぐには結果に結びつかなかったが、コーチたちに「いつかチャンスは来るから」と励まされて、つらい時期を乗り越えたのだ。
優勝後、すぐにチームの元に駆け寄り、ハグをして喜びを分かち合った時には、涙がこぼれた。18年5月にプロに転向してからやっと手にした優勝だった。
現在WTA378位の本玉の夢は、「グランドスラムに出ること」と言う。そんな彼女にとって、「攻撃できて、守れる足がある。相手のミスを誘える」プレーが自分に合っていると確認できたことは、結果と同じぐらい、これからの大きな財産となるだろう。「ITFのどこかで優勝すれば…」と、グランドスラム出場は夢というよりも、想像できる未来となってきている。