海外テニス

「この瞬間を待っていた」3カ月ぶり復帰のシナーがストレート勝利で初戦突破。久々の大会会場は「学校初日のような気分」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.11

出場停止期間中は1カ月半ほどテニスから離れていたというシナーだが、変わらぬ強さを見せつけた。(C)Getty images

 ドーピング違反による出場停止処分から約3カ月ぶりに復帰した男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)が、「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)で初戦(2回戦)を迎え、同99位のマリアノ・ナボーネ(アルゼンチン)に6-3、6-4のストレートで勝利した。

 年始の全豪オープンで優勝して以来の実戦となったシナーは、試合を通して21本のウィナーを奪うも、それを上回る24本のアンフォーストエラーを記録。多少安定感に欠けるプレーとなったが、要所でポイントを奪取したシナーが3度のブレークに成功。1時間38分でナボーネを下した。

 海外メディア『TMTsports』によると、試合後の会見で「この瞬間を長い間待っていた」と語ったシナーは、続けて「試合ができなかった間は、正しいフィードバックを得られないことに苦労した。今の僕には試合そのものが最高の練習になるから、試合に出られてとてもうれしいよ」とコメント。
 
 一方、試合内容についてはやはり離脱の影響が見られたようで、「今日の試合はとても難しかった。たくさん動こうとしたけどうまくいかなかった。もっとうまくプレーする余地があったと思うよ」と振り返った。それでも、「いずれにせよ結果は関係ない。今日は素晴らしい1日だったから、とてもハッピーな気分だよ」と、今は復帰の喜びの方が勝っている様子だ。

 大会前の会見では、久々の公式戦ということで「学校初日のような気分だよ」と明かし、地元のローマでの復帰について「イタリア人がここでカムバックするというのはとても特別なこと」と語っていたシナー。ツアー離脱前と変わらぬ勝負強さに、地元ファンもさぞ安心したことだろう。

 シナーは3回戦で、第25シードのアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(世界ランク26位/スペイン)を破っての勝ち上がりとなるイェスパー・デヨング(同93位/オランダ)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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