11月2日、秋の中距離チャンピオン決定戦となる秋の天皇賞(GⅠ、東京・芝2000m)が行なわれる。
今年はフルゲートの18頭を割り込む14頭となったが、GⅠホースが7頭と、なかなかに充実した顔ぶれが揃った。
今年の天皇賞(秋)を展望するには、二つのテーマが存在する。ひとつは「3歳馬×4歳以上の馬」、ふたつ目は「牡馬×牝馬」である。
ひとつ目のテーマについて、重要なデータがある。過去10年を振り返ると、3歳馬は2021年にエフフォーリアが優勝、2022年はイクイノックスが優勝、ダノンベルーガが3着としており、出走頭数が少ない割には健闘している。その逆に「4歳以上の馬」のうち、過去10年で馬券圏内に入った6歳以上の馬はゼロ。よって、実際には「3歳馬×4~5歳馬」と考えるべきなのだろう。ちなみに今回出走を予定している6歳以上の馬には、ジャスティンパレス(牡6歳/栗東・杉山晴紀厩舎)とセイウンハーデス(牡6歳/栗東・橋口慎介厩舎)がいる。
二つ目の「牡馬×牝馬」に関しては、やはり牝馬が劣勢。過去10年間で3頭が3着に入ったのみで、勝利、連対した馬はいない。出走頭数が少ないこともあるが、牝馬はやや割り引いて考えた方がよさそうだ。
もうひとつ、気になるデータがある。東京の芝2000mはスタートしてすぐ第2コーナーを迎えるため「外枠は不利」とよく言われるが、直近6年で二桁枠番の馬が3着以内に入ったケースはゼロ!ここまで明確な数字が出ると、もはや「外枠は不利」というジンクスも偶然とは言えなくなる。10番枠から外の枠に入った馬も割り引いておくのがクレバーな狙い方になるだろう。
本命には4番の好枠に入ったタスティエーラ(牡5歳/美浦・堀宣行厩舎)を推す。3歳春には皐月賞(GⅠ)が2着、日本ダービー(GⅠ)を優勝、秋には菊花賞(GⅠ)を2着とクラシック戦線を引っ張ったタスティエーラだが、次走の有馬記念(GⅠ)から3戦連続で大敗。先々が心配されたが、昨年の天皇賞(秋)でドウデュースの2着に入った復活。その後、香港カップ(G1)でロマンチックウォリアーの3着に入ると、今年4月に香港で行なわれたクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1)では日本のプログノーシスを抑えて優勝。完全復活を印象付けた。
ダービー馬が復活を遂げたとなると、そのポテンシャルを信じるが吉。幸いにも、香港での2戦で手綱をとったダミアン・レーン騎手を鞍上に確保。やや重め残りに見えた最終追い切りだったが、その後の変わり身に関しては堀宣行厩舎の厩舎力を信頼すべき。海外G1を制覇した格の違いを府中の舞台で見せ付けるだろう。
今年はフルゲートの18頭を割り込む14頭となったが、GⅠホースが7頭と、なかなかに充実した顔ぶれが揃った。
今年の天皇賞(秋)を展望するには、二つのテーマが存在する。ひとつは「3歳馬×4歳以上の馬」、ふたつ目は「牡馬×牝馬」である。
ひとつ目のテーマについて、重要なデータがある。過去10年を振り返ると、3歳馬は2021年にエフフォーリアが優勝、2022年はイクイノックスが優勝、ダノンベルーガが3着としており、出走頭数が少ない割には健闘している。その逆に「4歳以上の馬」のうち、過去10年で馬券圏内に入った6歳以上の馬はゼロ。よって、実際には「3歳馬×4~5歳馬」と考えるべきなのだろう。ちなみに今回出走を予定している6歳以上の馬には、ジャスティンパレス(牡6歳/栗東・杉山晴紀厩舎)とセイウンハーデス(牡6歳/栗東・橋口慎介厩舎)がいる。
二つ目の「牡馬×牝馬」に関しては、やはり牝馬が劣勢。過去10年間で3頭が3着に入ったのみで、勝利、連対した馬はいない。出走頭数が少ないこともあるが、牝馬はやや割り引いて考えた方がよさそうだ。
もうひとつ、気になるデータがある。東京の芝2000mはスタートしてすぐ第2コーナーを迎えるため「外枠は不利」とよく言われるが、直近6年で二桁枠番の馬が3着以内に入ったケースはゼロ!ここまで明確な数字が出ると、もはや「外枠は不利」というジンクスも偶然とは言えなくなる。10番枠から外の枠に入った馬も割り引いておくのがクレバーな狙い方になるだろう。
本命には4番の好枠に入ったタスティエーラ(牡5歳/美浦・堀宣行厩舎)を推す。3歳春には皐月賞(GⅠ)が2着、日本ダービー(GⅠ)を優勝、秋には菊花賞(GⅠ)を2着とクラシック戦線を引っ張ったタスティエーラだが、次走の有馬記念(GⅠ)から3戦連続で大敗。先々が心配されたが、昨年の天皇賞(秋)でドウデュースの2着に入った復活。その後、香港カップ(G1)でロマンチックウォリアーの3着に入ると、今年4月に香港で行なわれたクイーンエリザベスⅡ世カップ(G1)では日本のプログノーシスを抑えて優勝。完全復活を印象付けた。
ダービー馬が復活を遂げたとなると、そのポテンシャルを信じるが吉。幸いにも、香港での2戦で手綱をとったダミアン・レーン騎手を鞍上に確保。やや重め残りに見えた最終追い切りだったが、その後の変わり身に関しては堀宣行厩舎の厩舎力を信頼すべき。海外G1を制覇した格の違いを府中の舞台で見せ付けるだろう。