12月21日、2歳のマイルチャンピオンを決定する朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、阪神・芝1600m)が行なわれ、クリスチャン・デムーロ騎手が乗る単勝2番人気のカヴァレリッツォ(牡/栗東・吉岡辰也厩舎)が、逃げ込みをはかる5番人気のダイヤモンドノット(牡/栗東・福永祐一厩舎)を鋭く差し切って優勝。重賞初制覇をGⅠの大舞台で飾った。重馬場で記録された走破時計は1分33秒2と、タフなターフコンディションのもとで行なわれたとは感じさせない速さだった。
3着には後方からレースを進めた1番人気のアドマイヤクワッズ(牡/栗東・友道康夫厩舎)が入り、4着も直線で追い込んだ3番人気のエコロアルバ(牡/美浦・田村康仁厩舎)が入着。5着には先行して粘り込んだ4番人気のリアライズシリウス(牡/美浦・手塚貴久厩舎)が入ったため、上位5頭を1~5番人気の馬が占める順当な結果となった。
クリスチャン・デムーロとクリフトフ・ルメール、ふたりの外国人騎手が振るった手腕の極上の巧みさが大きくレースの結果を揺り動かした。
雨に打たれたこの日の阪神。馬場状態は「重」だったが、内ラチ沿いを通った馬も伸びており、インの逃げ・先行に有利なトラックバイアスが見て取れた。それを意識したのであろうルメール騎手は、他に確固たる逃げ馬がいないことも考量し、ゲートが開くとダイヤモンドノットを促して先頭を奪うという積極策に出る。カヴァレリッツォのデムーロ騎手も中団には付けておきたいと、手綱を扱いて7番手付近にポジションをとった。リアライズシリウスは先行集団の4番手、エコロアルバはカヴァレリッツォの外に位置し、末脚勝負のアドマイヤクワッズは後方の11番手を進んだ。
逃げるダイヤモンドノットの刻んだラップは1000mの通過が58秒2という、重馬場を考慮する場やや速めという絶妙なペース。第3コーナーからエコロアルバやアドマイヤクワッズも外を通って位置を押し上げながら馬群は最終コーナーを回った。
直線へ向いても脚色が衰えないダイヤモンドノットはさっと後続との差を広げ、一時は逃げ込み濃厚かと思わせた。そこへ馬群をすり抜けて伸びてきたのはカヴァレリッツォ。直線へ向いたときには密集した馬群のなかで前が壁になってピンチに陥ったが、内ラチ沿いにスペースができたと見るやその間隙を突いて一気に2番手まで進出。まだその時点ではダイヤモンドノットとは数馬身の差があったが、残り100m付近から一完歩ずつ差を詰めて、ゴール寸前に差し切って決勝線へと飛び込んだ。実にスリリングな激戦だった。
3着には後方からレースを進めた1番人気のアドマイヤクワッズ(牡/栗東・友道康夫厩舎)が入り、4着も直線で追い込んだ3番人気のエコロアルバ(牡/美浦・田村康仁厩舎)が入着。5着には先行して粘り込んだ4番人気のリアライズシリウス(牡/美浦・手塚貴久厩舎)が入ったため、上位5頭を1~5番人気の馬が占める順当な結果となった。
クリスチャン・デムーロとクリフトフ・ルメール、ふたりの外国人騎手が振るった手腕の極上の巧みさが大きくレースの結果を揺り動かした。
雨に打たれたこの日の阪神。馬場状態は「重」だったが、内ラチ沿いを通った馬も伸びており、インの逃げ・先行に有利なトラックバイアスが見て取れた。それを意識したのであろうルメール騎手は、他に確固たる逃げ馬がいないことも考量し、ゲートが開くとダイヤモンドノットを促して先頭を奪うという積極策に出る。カヴァレリッツォのデムーロ騎手も中団には付けておきたいと、手綱を扱いて7番手付近にポジションをとった。リアライズシリウスは先行集団の4番手、エコロアルバはカヴァレリッツォの外に位置し、末脚勝負のアドマイヤクワッズは後方の11番手を進んだ。
逃げるダイヤモンドノットの刻んだラップは1000mの通過が58秒2という、重馬場を考慮する場やや速めという絶妙なペース。第3コーナーからエコロアルバやアドマイヤクワッズも外を通って位置を押し上げながら馬群は最終コーナーを回った。
直線へ向いても脚色が衰えないダイヤモンドノットはさっと後続との差を広げ、一時は逃げ込み濃厚かと思わせた。そこへ馬群をすり抜けて伸びてきたのはカヴァレリッツォ。直線へ向いたときには密集した馬群のなかで前が壁になってピンチに陥ったが、内ラチ沿いにスペースができたと見るやその間隙を突いて一気に2番手まで進出。まだその時点ではダイヤモンドノットとは数馬身の差があったが、残り100m付近から一完歩ずつ差を詰めて、ゴール寸前に差し切って決勝線へと飛び込んだ。実にスリリングな激戦だった。




