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ゴルフ

緊張や好不調の波の中、渋野日向子が日本ツアーで“見出していかなければならないもの”

THE DIGEST編集部

2020.10.30

4か月ぶりの国内復帰戦、初日はイーブンパーの「72」で32位につけた。(C)Getty Images

4か月ぶりの国内復帰戦、初日はイーブンパーの「72」で32位につけた。(C)Getty Images

 渋野日向子にとって今季2試合目の国内ツアー出場となった『樋口久子三菱電機レディス』。初日は1イ-グル、1バーディ、3ボギーの72で回り、首位と5打差の32位タイスタートとなった。

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「スタートホールのティショットでは手が震えていました」と正直に心境を語った渋野。4か月前に出場した今季開幕戦とはまた違った緊張感が渋野を襲っていた。久々に国内ツアーに出場したからではない。この4か月間、英国と米国でメジャー3試合を含む6試合に出場したものの、24位タイが最高と結果を残すことができなかった。果たして、それは海外ツアーのレベルが高かったからなのか、コースセッティングが難しかったからなのか、あるいは自分の実力が足りないだけなのか。いろんな不安が渦巻いていたことは容易に想像できる。
 
 その一方で、自分に対する期待感もあった。結果は残せなかったものの、海外遠征で得た収穫は少なくない。フェアウェイをキープすることの大切さ、100ヤード以下の距離を正確に打ち分ける技術、ロングパットの距離感、ショートパットを沈める確率を上げること、コースマネジメントの重要性など、今後のゴルフに向けて課題をいくつも持ち帰ることができた。帰国後の隔離期間中にそれらの課題を解消するために集中して練習した成果をどこまで出せるか。言ってみれば、今大会は渋野にとっての試金石だとも言える。

 不安と期待が入り混じる中、スタートホールの1番パー5ではティショットをフェアウェイ真ん中に落とす。2打目をフェアウェイ左サイドに落とすと、ピンまで70ヤードを残した。課題の100ヤード以下の距離である。58度のウェッジで放たれたボールはピン手前3メートルにピタリと止まる。それを沈めてバーディを奪い、幸先のいいスタートを切った。
 

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