食と体調管理

「身体が小さいから諦めて、やらないのが、一番もったいない」中村憲剛が子どもたちに伝えたいメッセージ

サッカーダイジェスト編集部

2021.11.01

昨シーズン限りで現役を退いた中村憲剛氏。川崎一筋18年のプロ人生では自らの身体と会話をしながら、数々の記録を作ってきた。写真:中村憲剛氏提供

 プロアスリートへのインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第12回に登場していただくのは、昨年限りで現役を引退した中村憲剛氏だ。川崎一筋で築いたプロ生活18年。日本代表としても長く活躍したサッカー界のレジェンドは、どのような食生活、身体作りを意識して第一線で戦ってきたのか。コンディションの調整法なども併せて聞いた。
 
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――引退後、メディアで見ない日がないほど、お忙しくされていますね。しっかり休めていますか?
 
「いきなり優しい質問をありがとうございます(笑)。おかげさまで様々なお仕事をいただけておりまして、でもしっかり休みも取れています。現役時代のように先々の日程がカチッと決まっているわけではなく、柔軟にスケジュールを組ませていただいているので、家族との時間も作らせていただいています。皆さんには、なにかしらのメディアで毎日のように見ていただいているかもしれませんが、先々に取材をしていただいているものもありますので(笑)。忙しいとは言っても、現役時代も毎日、トレーニングをしていました。その時と比べれば身体的な負荷はほとんどないですし、怪我をするリスクもないので、元気です」
 
――その生活のなかでランニングなど、身体は定期的に動かしていますか?
 
「ランニングなどはして……いません(笑)。でも、汗を流さないと身体がなまってしまう感覚もあります。やっぱり現役時代と比べれば足も細くなった印象ですね。運動していないので、新陳代謝も落ちているかもしれません。髪や肌の艶は現役時代のほうがありました。みずみずしさは欠けているのかな(苦笑)。よく健康に生活するための三原則って言うじゃないですか。睡眠、食事、適度な運動と。そのなかで適度な運動が欠けているのかもしれません(笑)。今後、改善していきたいですね。指導現場でも僕はボールをあまり蹴らないんです。でも、頭をフル回転させ、伝えやすい言葉選びを常に考えています」