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「怒りを表現できた」金メダルの平野歩夢が“圧巻ラン”を語る! 伝説ホワイトには「刺激になった」と告白【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.11

最高の演技で金メダルをつかみ取った平野。「すべて出し切れた」と決勝の内容を振り返っている。(C)Getty Images

 2月11日、雲頂スノーパークにて北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝が行なわれ、日本の平野歩夢(TOKIOインカラミ)は3本目で96.00点をマーク。惜しくも2位に終わっていたソチ、平昌大会のリベンジを果たし、同種目の日本人初となる金メダルに輝いた。

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 予選をトップ通過した勢いそのままに、決勝では五輪初の大技「トリプルコーク1440」を3本ともに決める"圧巻ラン"を披露。2本目終了時点では、2位の91.75点とあまり得点が伸びていなかったが、3本目でしっかりとノーミスで決めきり、最後の最後で逆転に成功した。

 セレモニー後のインタビューでは、「まだ実感があまりない」としながらも、「ようやく小さいころの夢がひとつ叶った」と感想を吐露。さらに「今日はずっとやってきたことがすべて出し切れた」と続け、「兄弟で一緒に出場できて自分が勝てたというのは、お互いにとってもすごく良かった」と感想を明かしている。
 
 ただ、「ちょっと2本目の点数は納得いっていなかった」という平野は、「そういう怒りも自分の気持ちのなかでうまく表現できた」とコメントし、「かなり集中して入っていたと思うので、それがうまくクリーンに完璧に決められたというのは本当によかった」と振り返った。

 また、今大会限りでの引退を表明している4位のショーン・ホワイトについては、「相変わらずチャレンジし続けていて、この出ているなかでも最年長。僕にはまだ経験できないことをいつも見せてくれているなと刺激的になったし、彼にとってもかなり大きいチャレンジだったんじゃないかなと思う」とメッセージを送っている。

 最後は「家族だったり、身近にいる人たち、そして応援してくれる人たちがあっての自分だと思う」と感謝の言葉を述べ、「自分の納得いく滑りというのをみんなに少しでも届いたんじゃないかと思う。なにか刺激になってもらえれば、それ以上はない」と締めくくった。

構成●THE DIGEST編集部

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