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モータースポーツ

“尻に火が付いた“6人のドライバーを専門メディアが選出!角田裕毅はキャリア継続に向けて「まだ道のりは長い」

THE DIGEST編集部

2022.02.14

リカルド(左)、角田(中央)、ラッセル(右)らにとって、今季は大事な1年と言えそうだ。(C)Getty Images

リカルド(左)、角田(中央)、ラッセル(右)らにとって、今季は大事な1年と言えそうだ。(C)Getty Images

 3月20日のバーレーン・グランプリで開幕する2022年F1世界選手権は新たなレギュレーションが導入されることで、これまでの勢力構図が変わる可能性があるといわれており、例年以上に注目度が高まっている。

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 その中で少しでも前に出ようと、チーム、ドライバーたちは準備に余念がないが、新たなシーズンに向けて特別なモチベーションを持って臨むであろうと見られる6人ドライバーを、モータースポーツ専門メディア『CRASH』が選定。その中には、F1での2年目のキャリアを迎えることになるアルファタウリの角田裕毅も含まれている。

「昨季、若き日本人は、子どもの頃の彼のヒーローだったフェルナンド・アロンソを追い越し、いきなりポイントを獲得するなど、開幕戦バーレーンGPで見事なデビューを飾り、ロス・ブラウン(F1テクニカルディレクター)から『ここ数年で最高のルーキー』と称賛されるなど、F1でのキャリアは順調に進み始めた」

 同メディアがこう綴ったたように、好スタートを切った角田だったが、続くエミリア・ロマーニャGPでは各セッションで力が入り過ぎてスピンを繰り返すと、ここから下降線を辿り、スペインGPではメディアに対して「チームメイト(ピエール・ガスリー)と同じ車を与えられていない」と不満をぶつけて物議を醸したりもするなど、ネガティブな点で話題となることが増えていった。

「レッドブル上層部はツノダを英国ではなく、アルファタウリの本拠地であるイタリア・ファエンツァに移り住まわせ、フランツ・トスト代表の下で指導を始めた。そこから時間はかかったものの、角田は改善を見せ、最後の7レースのうち6戦で予選Q3進出を果たし、今後に向けて勇気を得られるパフォーマンスと結果を見せた」

 同メディアはまた、「最終戦アブダビGPでは全セッションでガスリーを上回って自己最高の4位フィニッシュを飾ったことで、ツノダは真の可能性を示した」とポジティブに振り返ったが、「彼が2023年以降もアルファタウリに止まるためには、まだ長い道のりがある」として、実際に今季、コンスタントに結果を残してチームに貢献を果たせなければ、F1での未来がないとも指摘している。
 
 なお、彼以外に同メディアに言及された5人のドライバーは、新天地メルセデスでルイス・ハミルトンとの対決に臨み、ヴァルテリ・ボッタスより優れていることを示す必要があるジョージ・ラッセル。昨季はイタリアGPで見事な優勝を飾るも、同僚ランド・ノリスの後塵を拝することが多かったマクラーレンのダニエル・リカルド。アレクサンダー・アルボンは、新天地ウィリアムズでラッセルの後釜として彼以上の成績を求められる。

 そして、昨季はランキング4位につけるも22レースでわずか5度の表彰台に止まり、同僚マックス・フェルスタッペンに大差をつけられてしまったセルジオ・ペレス。最後にデビューイヤーで経験豊富なボッタスとの比較など様々なプレッシャーが待っているであろうアルファタウリの周冠宇だ。

 これらのドライバーについては、要するに今季中に目に見える結果を出す必要がある、もしくは実力や可能性があることを示す必要があるということであり、見方を変えれば「尻に火が付いた」状態のドライバーたちと言うこともできる。もちろん彼らは皆、それを十分に承知しており、高いモチベーションを持っていかなるレースを見せるかが非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部


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