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「PGAツアーはマツヤマに謝罪すべき」松山英樹、PIPランク外の結果を英メディアが痛烈批判「ゴルフへの影響は計り知れない」

THE DIGEST編集部

2022.03.05

2021年のマスターズを制した松山。その実力はもちろんのこと影響力も増しているようだ。(C)Getty Images

 米PGAツアーが昨季から導入した「プレイヤー・インパクト・プログラム」(PIP)の結果が発表され、タイガー・ウッズが1位に輝き、ボーナス800万ドル(約9億2500万円)が贈られた。

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 PIPとは試合での成績とは別に、ネット検索や選手の名前を含んだニュースの数、メディアへの露出など、ゴルフ人気への貢献度の高さによりランク付けされ、上位10名が総額4000万ドル(約46億円)のボーナスを得られるという新制度だ。昨年12月にはフィル・ミケルソンが有力との報道があったものの、今月2日、ウッズの初代1位が決定した。

 ランキングには他に、ローリー・マキロイやジョーダン・スピース、ブライソン・デシャンボー等の顔ぶれが並んだ一方で、日本の松山英樹は残念ながらその名前は無かった。だがこの結果を受け、英ゴルフメディア『Golf Monthly』は、「PGAツアーはヒデキ・マツヤマに謝罪すべき -PIPの落とし穴-」と銘打った記事を配信、松山の「落選」への見解や、制度の問題点などを痛烈に批判している。

 その中で「PIPはスターに報酬を与える人気投票以外の何ものでもなく、多くの論争を引き起こしてきた」と同制度の選定基準への疑問を投げかけるとともに「最も衝撃的なのは、ヒデキ・マツヤマの脱落だろう」と、今回の結果へも言及している。
 
 その上で、「この制度が英語圏の視聴者への影響を測ったに過ぎないという事実は、恥ずべきことであり、短絡的である。PGAツアーは、ヒデキ・マツヤマに謝罪すべきだ」と主張。さらにSNSからの引用として「歴史上最も影響力のあるメジャーの1つにヒデキがトップ10に入らないのは、このシステム(とそのインセンティブ)に対する最悪の非難である」「ヒデキはそのリストの5位以内であるべきだ」と、結果への反論のコメントを列挙した。

 他にも「マツヤマがゴルフに与えた影響は計り知れない」と続け、「マツヤマはPGAツアー史上最も成功した日本人ゴルファーであり、2021年のマスターズ優勝で日本人男子初のメジャー大会優勝者となった。さらに18番グリーンでお辞儀をするキャディのショウタ・ハヤフジの姿は、ゴルフを愛する人々の記憶に長く残っている」と、昨年のマスターズ優勝をはじめとする松山の功績を称えている。

 今年1月にはPGAツアー8勝目を記録し、アジア人トップタイに並んだ松山英樹。選手へのさまざまな評価がある中で、コース上では日々、輝きを増し続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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