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合同テストで「進歩を遂げた」と振り返る角田裕毅、新シーズン開幕に向けて「自信を得られた」「昨年とは違う」と手応え

THE DIGEST編集部

2022.03.13

合同テストでの内容に角田は手応えを感じているようだ。(C)Getty Images

 バーレーン・サクヒールでのF1合同テストは3月12日に最終日を迎え、アルファタウリは午前にピエール・ガスリー、午後に角田裕毅が、それぞれ走行を担当した。

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 ガスリーは91周回でベストタイムはC4タイヤで出した1分34秒865(総合18人中12番手)、角田は57周回を走行し、C5で1分33秒2(7番手)を記録。先月のバルセロナのテストは最終日午前にガスリーのクラッシュによって強制終了となっていたが、今回はしっかり全てのメニューをこなすことができた。

 シーズン開幕に向けての最終調整を終え、ガスリーはチームの公式サイトを通じて、「3日間、計画されていた全てのプログラムを完了できた。多々あった疑問に対して答えを得ることができたが、パズルを組み立てるために、収集した全てのデータを分析する必要がある。そうすれば、次の週末に可能な限り、最高の車を手に入れられるだろう」と振り返るとともに、今後の課題を指摘している。
 
「もちろん、新車なので、学ぶべきことがたくさんあるし、改善が必要な点はまだあると思うが、今季のように大きな変化がもたらされた場合、それもゲームの一部と言える。チームが中段争いにおいてどこにいるのか漠然とは分かっているが、シーズン開幕時にそれがどうなっているかは分からない」

「今日は、ルイス(メルセデスのハミルトン)と戦えて良かった。我々は数回、互いを追い抜いた。間違いなく前の車からは改善されたことが感じられたので、来るシーズンに向けて大きなプラスになるだろう。今年のレースは、とても楽しいものとなるはずだ」

 一方、角田も「今週は、チームとして順調に進歩を遂げられました。テストを進め、多くの重要なデータを収集できたことに満足しています。ただ、今日のC5タイヤでのラップには満足できませんでした。もっと可能性があったと思いますが、残念ながら、うまくまとめられなかったからです。車も、個人的にも改善すべきことはまだたくさんありますが、全体としては、この3日間のテストは良かったと思います」と、この3日間をポジティブに評し、今後に向けても明るい展望を示している。