「他の車とあまり接近して走ることはありませんでしたが、これまでのところ、昨年に比べて気流の乱れが大幅に減ったと思うので、対応が簡単になったし、楽しめました。開幕戦に向けて、かなりの自信を得られるようになりました。経験を積んで、チームと一緒に車を開発することに集中できるようになったという点で、昨年とは違いがあります。現在の自分たちのポジションはよく分かりません。まだ数日、作業ができる時間があります。我々は良いチームであり、最初のレースに先んじて集中し続けます」

　彼らドライバーの見方にチーム首脳も同調し、テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「生産的なテストの最終日にも、多くのテスト項目をクリアし、『AT03』に対する理解度を高めるとともに、幾つかの興味深いセットアップの方向性を特定することができた」と、大きな収穫があったことを強調。「全体的に、バーレーンでのテストには満足している」とも語った。
  　フランツ・トスト代表も「最初はバルセロナ、今回はバーレーンで、我々は非常に成功に満ちたテストを行なった。今回は３日間で371周（2007.852キロ）を走行したが、ここで最も重要だったのは、多くのデータを収集できたことだ」とテストが有意義なものだったことを示すとともに、今後に向けてチームへ大きな信頼を寄せている。

「セットアップの面からは、まだやるべきことがいくつもあるが、エンジニアはどこに進むべきかを、よく理解している。我々は強力なパッケージを持っており、車は信頼でき、２人の非常に優れたドライバーがいる。チームは大きな前進を遂げたので、シーズンでの成功を期待している」

構成●THE DIGEST編集部

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